オホーツクのミニ盆栽は冬眠します|5ヵ月間は雪の下

オホーツクに本格的な冬が来ました。雪をかぶったミニ盆栽たちは長い冬眠に入ります。それは試練の始まりでもあります。雪解けは来年の4月中旬。それまでミニ盆栽たちは、どんな試練を乗り越えるのでしょう。

うっすらとミニ盆栽を覆う雪。寒そうですね~。
でも、オホーツクに住む人々にとって、この風景は暖かい風景なのです。
な、なんで?

オホーツクの木は寒さには強い

雪が降るときは空が雲で覆われています。地上の熱は雲に遮られてどこにも逃げず、気温は下がらないのです。
ところが、雲がない晴れた日は、放射冷却現象といって地上の熱がどんどん空に逃げて行き、気温はぐんぐん下がります。

12月にはいると、マイナス10度Cを下回るようになります。
ミニ盆栽の上には、まだ数十センチの雪しかありませんから、もろに寒さが襲います。

でも、このあたりで育つ木は平気なんですね~。これで枯れていたら周囲の山々の木々に笑われてしまいますよね。

それでも乾燥には弱い

問題なのは乾燥です。

気温が下がると待機中の水分はみんな凍って地上に落ちます。空気はカラカラに乾いています。

乾燥した空気がミニ盆栽にあたると、枯れる最も大きな原因になります。

ミニ盆栽を雪と風の当たらない小屋の中に入れたとしても、乾燥した空気はどこからでも入ってきて、ミニ盆栽から水分を奪い取っていきます。

雪の中は空気が動きませんから、乾燥していても水分が奪われ続けることがありません。氷点下で一定の湿度を保つのです。

つまり、雪はミニ盆栽を乾燥から守るのです。

もし、寒さに弱いミニ盆栽を持っていたら地下1m以下のところにムロを作って、そこで冬を越すのが安全策です。

年が開けて1月になると雪はどんどん降り積もります。もし、ミニ盆栽が軒下にあったらなら、屋根から落ちた雪で枝が折れたりします。

このため、雪の落ちて来ない場所を選んで囲いを作り越冬させます。

春の風からミニ盆栽を守る

囲いは雪が積もっている間は何の役にも立ちませんが、4月の中旬から雪が解けはじめ、ミニ盆栽が少しずつ見えるようになると威力を発揮します。

春の乾燥した風から守るのです。

春の風も乾燥していますし、風速が早いので、盆栽にとっては驚異です。

このころになると、新芽も膨らみ始めますが春の乾燥した風に当たると、そのままドライフラワーのように枯れてしまいます。

ミニ盆栽の周りの囲いがあるだけで相当違います。

春のからっ風は、5月の連休あけころまで続きます。すでに新しい葉がで初めて、枝にかわいらしい緑が増え始めますが、油断は禁物。
じっと風が止むのを待つのです。

会社が休みで時間はたっぷりあるのに「ミニ盆栽に触るのは待ちなさい!」というわけです。イライラ

3月に剪定しするとしたら

剪定は新芽が動く前が適期と言われていますが、オホーツクでそれをしようとしたら、深い雪をほっくり返さなければなりません。

できなくはありませんが、もしやったとしたら……ん~ん
・ミニ盆栽をひとつ掘り出すまでにヘトヘトに疲れる。
・剪定をしているうちに、人間がしばれる。
・かみさんに「なにバカなことしてんの」と言われる。
・野ネズミに「じゃまだ!」と言われる。
そんな感じでしょうか。

あ、野ネズミも3月末ころからミニ盆栽を狙っています。

野ネズミの被害はこちら
野ネズミは剪定の天才?|ミニ盆栽の樹形を一瞬で変える
防止対策はこちら
越冬中のミニ盆栽の最大の敵とは?|野ネズミ対策

に書いておきましたので、どうぞ。(^O^)

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ミニ盆栽に針金かけは必要?

▲針金をかけて左下の枝を下げたカラマツです。ワンコと比べると大きく見えますが、樹高は15cmほどです

針金かけは必要です。

ミニ盆栽を始める前の怪長(ブログ管理人)は、
「そんなに木をいじめてどうするの?」と、
ワンコのような顔で針金を巻く人を見ていた
かもしれません。

でも針金をかけるのには大切な理由があったのです。

針金をかける理由

種から育てたり、幼木を育てる場合は幹がまっすぐ
伸びてしまうので、最初に幹に曲りをつけておくため
に針金かけは必要です。

若い枝も上の方に向かって伸びていきます。

そのまま剪定だけしていても時代(古さ、年代)を
感じない普通の木になってしまうので、まず、枝を
伏せて下を向かせるために針金をかけます。

枝を伏せることで、若い枝の勢いを抑えて
ほかの枝とのバランスをとります。

自然の木は、下の古い枝ほど下を向いていきます。

枝自身の重さや枝に積もった雪の重みで
時を経て次第に下がっていくからです。

枝を伏せると、枝の根元のフトコロの
日当たりと風通しが良くなります。

フトコロ芽や幹から枝が出る胴吹きを期待できます。

日当たりと風通しが良いと、
病害虫の予防にもなります。

枝を伏せるだけでなく、左右に曲りを
つけて自然味も出していきます。

すると、だんだん盆栽らしくなります。

針金かけは盆栽の基本

怪長も最初のうちは針金かけに少し
抵抗がありましたが、理由が分かると
やってみたくなります。

慣れないうちは、針金のかけ方が分からず、
思うように曲がらなかったり、曲げたつもりが
針金を外すと元に戻ってしまったり、けっこう
失敗しましたが、慣れてくると簡単です。

針金をかけていると、枝が重なり合って
うましくいかないことがあります。

理由は不要な枝が多いからです。

針金をかける前は気づかなかった
不要な枝が分かるようになります。

針金かけの最中に発見した不要な枝を
切ることで、盆栽が意外にスッキリする
ことが多いのです。

怪長の大先輩には、針金をかけずハサミだけで作り
上げていく方がいますが、必要な枝と不要な枝の見極め
ができないとハサミだけでミニ盆栽をつくるのは難しいのです。

針金をかける前にじっくりと枝ぶりをイメージすることが大切です。

イメージしないで針金かけを始めてしまうと、不要ではない
大事な枝を切ってしまうことになるので、最初にどの枝を
どのように曲げるかをイメージしましょう。

針金かけのデメリット

若い木は生長が早く、種類によっても
生長の早い木と遅い気があります。

季節によっても大きくなる季節と
伸びない季節があります。

いつも気にかけていると失敗は少ないのですが、
忘れていると針金が枝や幹に食い込んで傷が残って
しまい、逆効果になってしまいます。

慣れないうちは「どっちに曲げようか…」
と迷うこともよくあります。

巻いては外し、外しては巻いているうちに、
枝を傷つけてしまうこともあります。

針金の選び方

針金には銅線とアルミ線があります。
銅線は硬いので焼き鈍して使います。

焼き鈍すと柔らかくなり、巻いていくうちに
銅線の硬さが戻り、しっかりと効きますが、
慣れるまでは扱いにくいです。

アルミ線は、柔らかいので扱いやすいのですが、効きが弱い。

そこで、銅線より太めのものを使います。

太さは銅線の場合、枝の3分の1程度ですが、
アルミ線はやや太いものを選びます。

銅線は価格も高いので怪長はアルミ線を使います。

ホームセンターでいろいろな太さのアルミ線を
購入できるので、3、4種類用意しています。

針金をかける前にする2つのこと

枝の硬さを確かめる

枝の硬さは、指で曲げたい方向に動かして
みると感触で分かります。

その感覚で針金を太さを選びます。
慣れるとだいたい分かるようになります。

どの枝をどのように曲げるかをイメージする。
すると、不要な枝がだいたい分かるようになります。

この2つの作業を最初にしておくと、
実際に針金をかける時に悩むことが少なく
なりますから、直しをすることもなくなり
枝を傷つけないようにすることができます。

針金の巻き方

下の枝、太い枝から巻いていきます。
巻き始めをしっかり固定するようにします。

根元に針金を差し込んだり、幹に一度巻きつけます。
適当な場所がないときは、別の枝から巻き始めます。(図参照)

固定されていないと、曲げる時に巻き始めのところ
が動いてしまい、効果がなくなります。

針金かけ7針金かけ6
針金かけ1針金かけ2

針金かけ3
曲がりの外側に針金が来るように巻きます。

巻く方向は、枝を右に曲げたい時は右巻き、
左に曲げたい時は左巻きにします。

ねじる時も同じです。

どっち向きに巻いて良いか迷うことがありますが、
針金の巻き終わりを上に持ってくると、どちら向き
に巻いているか分かりやすくなります。

慣れると、気にせず巻けるようになります。
針金かけ5針金かけ4

針金をかけた後は

1~2週間、涼しい所に置いて
強い日差しを避けるようにします。

木の種類や年齢によって、生長の度合いが異なるので
針金が食い込まないよう様子を見ながら外します。

針金を外す時は、専用の針金切りかニッパーを
使い、短く切って落としていきます。

ほどこうとしたり、一気に外そうとすると
枝を傷めるので、切りながら少しずつ外していきます。

外した針金を再利用したい気持ちになりますが、
その気持ちは抑えましょう。

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雄木と雌木の見分け方|実をつけるミニ盆栽の素材選び

イチョウの雄木の葉

雄木と雌木に分かれているのを
雌雄異株(しゆういしゅ)といいます。

イチョウやツルウメモドキは、よくミニ盆栽の
素材になりますが、雄木と雌木があるのです。

それを知らないで育てると
「どうして実がならないの?」なんて…。

ミニ盆栽を始めたばかりのころの怪長
(ブログ管理人)みたいになりますよん。(^_^;)

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葉で見分けるイチョウの雄木と雌木

イチョウの雄木と雌木の見分け方は、
葉の形を見るとだいたいわかります。

イチョウの葉は真ん中に切れ込みがあり
ますが、雄木の切れ込みは深いことが多いです。

イチョウ雌の葉
▲イチョウの雌木の葉

雌木の葉の切れ込みは浅く、
切れ込んでいるとは言えないほどです。

中には切れ込みがまったくないのもあります。

この見分け方が完全か?といわれると
100%ではありませんが、街路樹を調べたり、
実のなるイチョウとならないイチョウを観察して
比べてみると、高い確率で判定できます。

雄木の葉は、その年の気象や木の育つ環境で切れ込み
が柄の近くまで深くなったり、複数になったりします。

種で見分ける

イチョウの雄、雌は種で見分けることができます。
種をよ~く見ると、2つの面で構成されている種と、面が3つある種があります。
ぎんなん
雄木の種は2面体で、雌木は3面体
写真に写っているのは2面体の種ばかりですが、中に1個だけありました。
赤〇の種が雌木の種です。

種をまいてしまうと分からなくなりますから、
最初に分けておいた方がいいですね。

もし、種をまいてしまったら、幼木が出たとき、
種が外れる前に選り分けておくといいです。

この見分け方は、葉で見分けるよりも
精度が高いのですが、なんせ雌木の種は
すごく少なので、見つけるとうれしくなります。

樹形で見分ける方法

イチョウの樹形は雄木と雌木で違います。

雄木は上に高く伸びようとする感じ。
雌木は枝を横に広げるような樹形です。

この見分け方には怪長はまったく自信が
ありません。確率はかなり低いです。

自然の中で自由に育つ木でない限り、剪定されます。

特に街路樹は電線や標識の邪魔にならないように
剪定されるので、あてになりません。

街路樹はほとんど雄木

イチョウの実は独特の匂いがあるので、
街路樹のイチョウは雄木ばかりです。

ところが、たまに雌木があって
銀杏ずきの人を喜ばせています。

快長も10個ほど拾ってきて毎年、播いて
いますが、1度も芽が出たことはありません。

本州から送ってもらった種を知人に分けて
もらったら、見事に芽がでました。

怪長の住んでいるオホーツクのイチョウは、
どうも芽が出ないようです。

あっちこっちのイチョウで1000個は
試しましたが、発芽はゼロでした。

イチョウかぶれに要注意

余談ですが…イチョウの実を潰して中から種を取り出す
ときは、素手で触らないようにしましょう。

イチョウかぶれなんて知らなかった怪長は
素手で種を取り出したところ、数日たってから
手の皮がむけてしまいました。

痛い、痒いはありませんでしたが、驚きました。

手だけ脱皮したようにきれいにひと皮剥けました。

ツルウメモドキの雄花と雌花

花ツルウメモドキ雌花花ツルウメモドキ雄花
来年の春写真を撮って差し替えます。(^_^;)

ツルウメモドキも雄木と雌木があります。
葉や茎で見分けることは難しいので花で見分けます。

花は3~5mm程度の大きさで、色が薄い緑色なので、
色彩豊かではありませんが。かわいいです。

雄花は花びらの中は雄しべだけです。

雌花は雌しべだけ。

雄しべは5本、雌しべは1本なので
すぐに見分けがつきます。

素材にするにはどちらも挿し木で

イチョウもツルウメモドキも雌木を挿し木します。

種から育てると、雄木か雌木か分かるまでに
時間がかかりますし、ツルウメモドキは種で
雄雌を見分けるのは難しいです。

イチョウの場合、種の形で雌雄を見分けられますが、
ツルウメモドキの場合はまったくわかりません。

挿し木だと雄雌の性質も受け継ぐのでその方法がいいですね。

挿し木の方法はこちらの記事で紹介しています

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ミニ盆栽の剪定の方法4|強く伸びる枝を切る

剪定をしたいけれど、どの枝を切って良いか分らない…と迷ったことはありませんか?。
今回はミニ盆栽の剪定の方法1で紹介した「忌み枝」とは別に基本的な剪定の方法をお伝えします。
基本の第1は「強く伸びる枝を切る」です。

強く伸びる枝を切る

生長の早い枝は切ります。

枝がどこまで伸びるのか見ていたい気もしますが、
放っておくと樹形がどんどん崩れていきます。

剪定をする理由は小さい枝にも養分が行き渡る
ようにするのが基本的な考え方です。

特にミニ盆栽は鉢が小さいので木も小さく
まとめることが大切になりますから、剪定は
樹形を維持するために欠かせない作業になります。

強い枝、弱い枝はどこにある

どんな枝が強く伸びるのか。

まず、木の頂部。
ここは最も強く伸びるところです。

次に強い枝の先端です。

弱い枝は幹の下の方にあったり、枝元や
フトコロにあるので、その枝に陽の光が
よく当たるよう、光を遮る枝を切ります。

枝を切る場所は?

外芽の上で切ります。

枝には芽が出ています。

芽が将来、どちらの方向に
伸びていくかを考えます。

幹から遠ざかるように外側に伸びる芽を外芽、
逆に幹に近づくように伸びる芽を内芽といいます。

内芽の上できってしまうと、芽が伸びてきた時に
重なり枝になったり樹形を崩してしまうので、
切る前にイメージしてみましょう。

選定4-2選定4-1

剪定の時期は?

剪定の時期は芽が伸びる直前です。

何月ごろ、と言ってしまうと地域によって
時期がことなるので、芽が伸びる直前と考えていてください。

通常は植え替えの時期と同じです。

ところが、北海道のような積雪寒冷地では
この時期に植え替えができないことが多いのです。

怪長(ブログ管理人)が住んでいるオホーツクの
ミニ盆栽は雪の中で冬を越します。

※参考記事はこちら → ミニ盆栽はどう冬を越す|まさか雪の下では…

4月の中旬になると芽が伸びる始めますが、
ミニ盆栽はまだ雪の中です。

この時期に風にさらすと、乾燥して枯れてしまうので、
5月上旬まで囲いの中で春の乾燥した風を避けます。

ではいつ剪定をするのか、といいますと。

5月の下旬から6月中旬です。

新芽が固まるころに植え替えと同時に剪定を同時にします。

将来の姿を想像する

あまり難しいことは考えません。

ミニ盆栽の木がもし、自然の中でいているなら
「どんな環境にあるのか」と想像してみます。

風の吹く方向などを考えるとよいです。

例えば木の右から左へ風が吹く場所にいる
としたら、右側の枝を短めに剪定し、左側の
枝を長めに残して選定します。

すると、樹形に流れが生まれます。

とくに、海沿いの強い風にさらされた木は
「吹流し」と呼ばれる樹形になります。

吹流しほど極端ではなくても、木は風を受けながら
大きくなるので、流れはとても大切です。

剪定に関する記事はカテゴリー「剪定」にあるので、そちらもどうぞ (^O^)

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