ミニ盆栽の樹形を整える|3つの視点と手順

木の形を整えるときは

  • 自然な姿かどうか
  • 枝ぶりのバランスが良いか
  • 幹と根張りが不自然ではないか

この3つを意識するとうまくいきます。

木の自然な姿を考えてみる

木が生きていく上で必要な物は

  • 太陽の光と適度な温度
  • 大地の栄養と水

木が生きていく上で障害となるのは

  • 害虫や病気
  • 強すぎる風
  • 雪と雪崩
  • 大地を削る水
  • 低温と乾燥

こうした自然の要素を考えると

  • 木がどういう形をしていると成長しやすいか
  • 長い間生きていくうちにどういう姿になるか
  • 障害があることによって木の姿はどう変化するのか

ということが分かってきます。

樹の枝は下の枝ほど長く伸び、水平か、やや下を向きます。
古い枝ほど下を向きます。上の若い枝ほど空に向かって伸びようとします

松などの針葉樹、モミジや柏などの広葉樹
木の種類に違いがあっても基本的には
下の枝が長く、下を向き
上の枝ほど空に向かうことに違いはありません

バランスの良い枝ぶりって?

樹の枝ぶりは、枝に付いている葉それぞれが
太陽の光を十分に吸収できるようになっています。

陽の光が当たらなければ枝は伸びようとします
それでも光が当たらなければ、やがて枯れていきます。

周囲に木のない広い大地に立つ木は
四方に枝を伸ばし、
横から見ると、三角形に近い樹形になります

斜面に生きる木は、谷側の枝が長く伸び
山側の枝は谷川ほど長くは伸びません。

ほかの木も頑張って生きようとしていますから
山側には枝の伸びしろがなく、日陰になりやすいからです。

幹の傾きと根張りの関係は?

四方にしっかりと根を張る木はどちらにも傾かず、
まっすぐ空に向かって成長することができ
直幹という樹形になります。

樹形のいろいろ|よく見る樹形
樹形のいろいろ|変わり種の樹形

の記事でも紹介しましたが、

根張りの一方が強い場合はまっすぐに立つことができず
弱い方に傾きます。

どのような盆栽にするかを考える前に、
木の根張がどうなっているかを見ると

直幹に仕立てたほうが良いのか
斜幹、模様木になるのかが、だいたい見えてきます。

枝ぶりは幹がどのような傾きであっても
四方に伸び、下の枝ほど長く伸びます。
斜幹
三角・斜幹2

根連なり
三角・根連なり

文人木
三角・文人木

懸崖
参加・懸崖1

直幹
三角・直幹

直幹でなく、斜幹や模様木でも、横から見ると三角形の形、懸崖ならば幹は下を向いていますから
根本に近い枝が短く根本から離れるほど枝は長く伸び、葉も多くなるので、枝ぶりの三角形をバランスよく保つ必要があります。

ひょろんとした文人木でも左右の幹の曲がり具合がバランスよくなっていないと不安定に見えます。

自然界では、本当に不安定な木は、風や雪の重さで実際には倒れてしまい、結果的には存在しない木になるわけです。

不安定な木でも、太い幹を持っていれば厳しい自然の力に耐えることができますから、

太い幹を持っている木は、力強さと生命力を主張できることになります。

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ミニ盆栽を作る前に用意するものは?

ミニ盆栽を作る前に用意するものは?

手のひらに乗る程度の鉢

どんな鉢を選ぶと良いか…と考え始めると時間がかかります。
ミニ盆栽といえども盆栽ですから、
本格的になると鉢の形や色、模様、機能、木(樹形)との相性など
さまざまな要素があって悩んでしまいます。

そこで最初のひと鉢は難しく考えず
「底に穴の空いた器であればOK」ということにしておきましょう。

“ミニ盆栽を作る前に用意するものは?” の続きを読む

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ミニ盆栽用の木はどこにあるの?

ミニ盆栽を作ってみたい!だけど…
「ミニ盆栽用の木はどこにあるの? 」
「どんな種類を選ぶと良いの?」ですよね。

木はあなたのすぐ近くにあります

庭をお持ちなら足元をよく見て下さい。

高さ10㌢あるかないかの小さな木がありませんか?
あれば、OKです。

あ、小さい木と草は同じように見えますから
木と草の見分け方の記事を参考に探してくださいね。

樹種はなんでも構いません。

あなたの住んでいる地域に
自生する木が育てやすいのです。

もちろん木の種類に好き嫌いがあって
「これは、どうも…」と思うこともありますよね。

それならば、別の木を探してみましょう。
いろいろなのが見つかると思います。

庭がなければ、近所の知人の庭、友達の山、畑…

とにかく土のある所にはミニ盆栽になる木がある
と思っていただいてよいです。

周囲の景色を見渡して近くに山や丘があれば
そこには無尽蔵に木があります。

樹木を植えた公園ならそこにもあるでしょう。

もし、大都会の真ん中で周囲にビルと
コンクリートしかない所にお住いなら
なかなか見つからないかもしれませんね。

それでも林はそう遠くないところにあると思います。

林の中をよ~く見てください

小さな木を見つけたら、土地の持ち主か
管理している方の承諾を得て、いただいてきましょう。

言うのに勇気が入りますね。気恥ずかしいし。

でも何とかなりますよ。

だめなら、諦めてほかを探すくらいでいいんです。

気軽にやってみましょう。

木を地面から採取する時、忘れてはならないことは
地面から上の木のボリュームと根のボリュームをほぼ同じに、という点です。

根が木より極端に少ないと、木が枯れてしまいます。

幼木の根はあまり発達していませんから、
できるだけ根を残さずに採取しましょう。

根が地中深くに入っている場合は、木の大きさと
見比べながら、なるべく木と根が同じボリューに
なるように採取します。

根を乾燥させないように水を用意していきましょう。

こうしてゲットした木は、「これ盆栽?」
と思うほど、頼りないものですが、意外にあなたの
一生の友達になるかもしれません。

管理人の凡才会怪長が最初に作った盆栽は、
近くの山に生えていたカラマツでした。

それが20年たった今、最も大切なミニ盆栽になっています。

不格好で「これが盆栽です」と言えるものではありませんが、
ほかの盆栽には代えがたい愛着があります。

難しく考えると大変なので、まずは
「なんとなく盆栽らしいのができた(^^)」
ということを目標に、気軽に作って楽んでみてください。

購入するのもありです

もちろん、ネット・ショップや盆栽店、
盆栽園などで購入するのもよいでしょう。

むしろ、その方が手っ取り早いです。

盆栽によく使われるのは黒松、赤松などの松類。
もみじなどの楓類、ケヤキなども盆栽の花形樹木ですね。

木の種類によって用土、管理の仕方、
剪定の方法などが違っていて、本格的に
盆栽を勉強し始めると奥が深く広いです。

でも、最初のうちは、間違って枯らしてしまう
こともありますから、高価なものは選ばない方が
良いかもしれませんね。

この記事も参考になるかも
ミニ盆栽用の幼木を探しに森に行ってみたら‥おおっ!
これも
種から育てるミニ盆栽の素材2|秋は公園や森で種を探そう!

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木と草の見分け方|ミニ盆栽用の素材探し

見分けがつかない小さな木と草

niwa
足元の緑を見ても、どこに木があるか分かりませんね。

庭や林で足元の小さな木を探そうとしたら、
木なのか草なのか意外に分からないものです。

怪長も始めたばかりのころは
小さな木を見て「これって木かな、草かな…?」と
迷ったこともありました。

そこで、見分け方をお伝えします。

“木と草の見分け方|ミニ盆栽用の素材探し” の続きを読む

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ミニ盆栽用の木の準備

ミニ盆栽・木の準備

庭にある木、森や林にあった木、公園にあった木…
あなたが持ち帰った木をミニ盆栽用に使えるように
準備をしてみましょう。

ミニ盆栽5-1

(1)この写真は怪長の家の軒下に、
いつの間にか生えていた白樺の幼木です。

なるべく根を残さないように
掘り出してきたところです。

ミニ盆栽5-5

(2)用意したぐい呑の鉢と大きさを比べてみます

ずいぶんと木が大きですね。
根も大きくてうまく収まりそうもありません。

そういう時は、鉢に収まるように根を切り落とします。

根をよく見ると、太い根と細い根がある
のがお分かりですか?

細い根を切ってしまうと、育ちにくいです。
太い根を残すと鉢には入りません。

そこで、細い根が残る程度に太い根を切り落とします。

ミニ盆栽5-3

(3)ずいぶん根が小さくなりましたね。

ミニ盆栽の木はどこにあるの?
この記事にも少し書いてありますが、思い出してください。

木のボリュームと根のボリュームはほぼ同じ…ということです。

そこで、木を根のボリュームとほぼ同じになるように選定しました。

どこを切れば良いか悩むかもしれませんが、
考えていると根が乾いてしまいます。

樹形の整え方など基本的な剪定方法はありますが、
はじめは深く考えず切ってみましょう。

葉は数枚程度残しておいてくださいね。

ミニ盆栽5-2

(4)これが、根と木の両方を切った後の白樺です。
最初と比べると、ずいぶんカットされました。

鉢に収まるか見てみましょう。これなら大丈夫。

この作業を終えると、木の準備は整ったことになります。

根を乾燥させないように、水につけるか
湿った土をかぶせるなどしておきましょう。

ミニ盆栽5-4

(5)とりあえず完成した白樺のミニ盆栽です。

かわいいもんでしょ。(^^)

まだ盆栽というには程遠いのですが、
雰囲気はありますよね。

大事に育てると、一年ごとに枝ぶりも変わり、
幹も太くなって貫禄が出てきます。

木の切り方を失敗して変な形になってしまった…
と、思うことがあるかもしれませんが、心配はいりません。

木の形、いわゆる樹形は年々、変化します。

新しい枝も生えてきますし、次に植え替える時に
改めて考えるとよい…そんなふうに思ってください。(^^)

そういえば、実際の植え付けの過程を
お見せしていませんでしたね。

作り方は
こちらのページにありますのでご覧ください。

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用土の種類と説明|ミニ盆栽

盆栽の鉢に入れて土の役割をするものを用土(ようど)といいます

畑や花壇の土とは違い、ほとんど栄養分を含まず、
通水性(水はけ)、保水性(みずもち)を持つように
配合・調整します。

根の周りの環境を良くするためです。
栄養は主に固形肥料か液体肥料で必要な時期に必要な分だけ与えます。

上の写真の白い石は軽石(かるいし)です。
黒いのは腐葉土(ふようど)。青い器に入っているのも軽石です。
ふるいで大きさを分けています。大きい軽石(3~4ミリ)は鉢の底に敷きます。

種類と特徴

火山礫(かざんれき)

通気性に優れています。

火山の噴火で噴出した火山灰、石、岩の総称。
4mm~32mmの石を火山礫と呼ぶこともあります。
固く密度の高いものもあれば、軽石のように水に浮くほど軽いものもあります。

火山礫は発泡に伴う気孔(きこう=小さが穴)が無数にあるので、
酸素を使って活動する好気性微生物(こうきせいびせいぶつ)がすみつき安く、盆栽には欠かせない用土です。

富士砂(ふじずな)は、盆栽用に販売されている火山礫として有名です。
富士山の噴火によって噴出、堆積した比較的密度の高い火山礫です。

富士砂
fujizuna

富士砂のほかには桐生砂(きりゅうずな)も有名です。

桐生砂

日本は火山国ですから、かつて噴火した山の周辺には火山礫があります。

北海道東部では阿寒の周辺に火山礫が広がっています。
噴火口の近くでは富士砂のように密度の高い火山礫が堆積していますが、
距離が離れるほど密度が低く、小さく、軽くなっていきます。

軽い火山灰(軽石)は200kmほど離れたところまで風に運ばれ堆積しています。

赤玉土(あかだまつち)

保水性、保肥性に優れている

akadamado

関東ローム層の赤土を乾燥させた土です。
ふるいで粒の大きさごとに分け、大粒、中粒、小粒があります。
盆栽では主に小粒を使います。

肥料分が含まれておらず、弱酸性。
保水力、吸湿力があるので園芸用万能用土として古くから使われています。

長く使用していると粒が崩れて細かい粒の微塵(みじん)が多くなって通気性が悪くなるので盆栽では火山礫とまぜて使用します。

腐葉土(ふようど)

保水力があります

fuyoudo

菌類や微生物によって分解された落ち葉や朽ちた木。
黒く変色して細かい粒子になっていますが、厳密には土ではありません。
腐植土(ふしょくど)ともいわれ、森の香りがします。

森に行って、地面の落ち葉を少しずつ取り除いていくと現れます。

天然の肥料で、広葉樹の古い森に入れば、
良質の腐葉土を手に入れることができます。
市販もされています。

しかし、腐葉土として市販されているものには
葉が黒く変色しただけで「分解」がまだ進んでいない
腐葉土としては未熟なものもあります。
その場合は盆栽に使わない方がいいです。

ピートモス

pitomos

ヨシ、スゲ、ヌマガヤなど硬くて細長い茎と葉を持った植物が
枯れたまま分解されずに堆積してできたものです。
干し草や藁(わら)が細かくなったような繊維状です。
腐葉土より酸性がやや強く、湿地帯の植物や山野草に向いています。

腐葉土の代用になるものの、
用土に混ぜる割合は腐葉土より少なめにする方が良い。

配分の割合

通気性と保水性を保つ意味から火山礫と赤玉度を混ぜて使うのが基本です。

例1

火山礫7割・赤玉土3割・腐葉土なし

肥料は固形の置き肥と液体肥料を後から与えることができます。

固形肥料は鉢の縁に置いておくだけで水やりの時に養分が溶け出して肥料になります。
液体肥料は主に赤玉土に一時、吸収され、水やりの時にしみ出て効果を発揮します。
置き肥より即効性がありますが、置き肥の方が効果が長持ちします

例2

火山礫6割・赤玉土3割・腐葉土1割

腐葉土を混ぜると保水力が高くなりますが、
枝が伸びすぎる徒長(とちょう)の原因になるので
こまめに水やりができるなら、使わない方がいいです。

例3

火山礫(軽石)8割・腐葉土2割

例2と比較してみていますが、例3の方が乾きやすいです。
それ以外に大きな違いは感じません。

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用土の準備|ミニ盆栽

用土の準備をしておきましょう。

ミニ盆栽を作を作る前に用意するものは?で紹介した
火山礫(かざんれき)
赤玉土(あかだまつち)
腐葉土(ふようど)もしくはピートモスを用意します

それぞれフルイにかけて粒を分けておきます。

フルイの目は4~5㍉、2~3㍉、1㍉程度、
それ以下の4段階があれば十分です。

まず、購入した赤玉度を大きい目の順にフルイにかけます。
袋全部をふるう必要はありません。鉢が小さいですから。
時間があれば、全部やっておきましょう。

“用土の準備|ミニ盆栽” の続きを読む

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ミニ盆栽樹形のいろいろ|よくみる樹形

自然の中で生きる木には様々な樹形があります。盆栽は木の姿を再現しながらその木が育った自然環境や風景を連想させる力があります。樹形は最もそれを連想させるものなのです。さて、どんな樹形があるのでしょう。

直幹

直幹
大地にしっかりと根を張りまっすぐそそり立つ木の姿です。
最も人気のある樹形ですが、
素晴らしい直幹の盆栽はなかなか手に入らないものです。
大きな盆栽だと迫力があり、威厳もあり、力強さが伝わってきますが、
ミニ盆栽ではなかなかそれらしく仕立てるのは難しいですね。

それだけに直幹のミニ盆栽を仕立てられたら、嬉しいです。

直幹は、単に幹がまっすぐというわけではありません。
根張が四方にしっかりと張っていることが直幹の条件です。
木はもともと真っ直ぐ上に伸びるものですが、
木を支える根が片方に強く張り出していると自然に傾いてきます。

ですから、片根の直幹というのは自然界に存在しないのです。
片根の木をまっすぐに立てても「なにかしっくりこないなぁ~」
という印象を持ってしまいます。
それは、自然の姿ではないからです。

双幹

双幹
直幹とともに人気のあるのが双幹です。
同じ根から2本の幹が出ている木ですね。
力強い主幹と、それに寄り添う副幹。

主役と脇役、仲の良い夫婦ように協力し合う姿が
ほのぼのとした気持ちにさせてくれます。
副幹の小さい双幹は親子のように見えますので子持双幹とも呼ばれます。

主幹が副幹をかばうように、副幹が主幹に寄り添うように仕立てるのがコツです。
もし、二本が同じ太さ、大きさ、勢いだったら
互いに張り合っているように見えるので、あまり良い双幹とはいえません。

双幹風景
自然の山の中に双幹の風景を見つけました。
盆栽はこうした木を盆(鉢)にとりこみ風景を表現します。

三幹

三幹
三幹も双幹と同じようにひとつの根から幹が3本出ている樹形です。
言ってみればお父さんとお母さんと子どもの3人家族ですね。

双幹よりも賑やかで、枝が重なって邪魔をしないように
上手につくるといっそう温もりのある盆栽になります。

このほかに、自然の森の中には4幹、5幹、6幹と幹の多い樹形があり
「株立ち」とも呼びますが、盆栽で再現してもいいと思います。

偶数の幹はあまりよくないという方もいますが、
自然はそのようなことを気にしません。

懸崖・半懸崖

懸崖1
懸崖2
そそり立つ崖にしがみつくように
斜め下を向いて育つ木の姿を懸崖といいます。
上の写真が懸崖、下が半懸崖です。

空中にせり出し木の先端が根本より下にあるのが半懸崖、
先端が鉢底よりも下にあるのを懸崖と言っています。

通常、木は太陽の方に向かって伸びるものです。
それが下に向かって育つというのは、
厳しい条件の中で育ったことを物語ります。
木の生命力、力強さ、粘り強さを感じさせてくれるので
人気のある樹形です。

模様木

模様木
直幹や双幹、懸崖のように“こういう形”という
定義がないのを模様木といいます。

「立木」(たちき)という言葉を聞いたことがあると思いますが、
模様木とは立木のことを指します。

自然の中に普通に身近にある樹形なので盆栽でも最も多い樹形です。
根張りがあまり良くない、幹の途中にくせがあって直幹になりにくいとか、
懸崖にもなりにくいという木は無理に樹形を作らずに
あるがままの姿を活かすのも自然に逆らわない方法です。

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ミニ盆栽樹形のいろいろ|変わり種の樹形

ミニ盆栽の樹形にはいろいろなのがあります。盆栽もミニ盆栽も樹形の基本は同じですが、ミニ盆栽はどちらかというと、樹形にはそれほどこだわらないことが多いですね。今回は、模様木や直幹など、良く盆栽で見る樹形とは少し異なる変わった樹形も紹介します

斜幹

斜幹2
文字通り斜めに傾いた樹形です。
直幹でも懸崖でもないという点では模様木の一種ともいえますが、
斜幹には大きな特徴があります。

それは根張りです。
直幹のように四方の根がしっかりしていると傾かずに真っすぐ伸びますが、
左右の根のどちらかが弱いと、木は弱い方に傾きます。

もうお分かりですね。
斜幹の特徴は傾いている方の根張が弱いのです。

これは自然の姿なので、
根張の強い方に無理に傾けた木は不自然さを感じさせてしまいます。
傾きの強さによっても印象が違います。

懸崖のように強く傾いていると力強さを感じますし、
傾きが弱いと模様木に近く身近な感じになります。

怪長のミニ盆栽にも斜幹がありました。^_^;
怪長の斜幹
ミヤマナナカマドです。
野ねずみに食われてこんな樹形になりました。
野ねずみって、
もしかしたら優れた剪定師かもしれませんね。

文人木

文人木
文人風のひょうひょうとした感じの樹形です。
幹が細くて枝も葉も比較的少なくて、頼りない感じの…

そんな人いますよね。
スラっと背が高くて品のある人。

そんなイメージの樹形を文人木といいます。
通常は幹が太くて自然の中で強く生きている姿の盆栽が多いのですが、
そればかりだとなにか物足りないので、
文人木のような味のある樹形の盆栽も作ってみたくなります。

吹き流し

吹き流し
強い風で傾いただけでなく、枝も葉も流れて伸びている樹形です。
風の強い浜辺の斜面には、風に倒されないように
何とか生きている木の姿を見ることがあります。

怪長の住んでいるオホーツク海沿岸のまちには、
浜辺の小高い丘の上の柏は全部、吹き流しスタイルです。

根あがり

根上り
根上がりは根本が地面より高い位置にあり、
根がむき出しになった木のことです。

古い森では朽ちて倒れた大木の上に種が落ち、
それが地面に根を伸ばし大きく育つことがあります。

やがて根の下の大木が朽ちて土になり、
根に大きな空洞が出来た状態になります。

そういった木は、根の部分にトンネルのような穴が開いています

その他にも海の波で斜面が崩れて根がむき出しになったもの、
山の斜面が大水で削られて根がむき出しになったものなど、
自然のちからを物語る姿です。

写真の根上りは大水や雪崩で根本の土がさらわれた姿ですね。

株立(かぶだち)

株立ち
1本の樹の根元から何本もの幹が出ている木の姿です。
寄せ植えとは異なりどの幹も同じ木です。

筏(いかだ)吹き

根連なり
木は風で倒れても枯れずに生きていることがあります。
地面に倒れた幹からやがて根が生え、幹全体が根になることがあります。

倒れた時に下敷きにならなかった枝が
新たな幹となり大きく育つことがあります。

ひとつの倒木から木が何本も生え、ひとつの根で生きている姿です。
これも珍しいのですが、古い森に行くと見かけることがあります。

株立と同様、すべて1本の同じ木ですが
同じ場所からではなく、
色々なところから幹が立ち上がるのが特徴です

怪長の庭にも仕立て中の筏吹きがあります
ikada2
根の部分をアップで写してみました。

根連なり

地面の浅いところに大きな岩盤があると根は地中深くに入り込めず、
岩盤と土の間を這うように根を張り巡らせます。

大雨で表面の土が流されると、
根がむき出しになり底から芽を吹いて幹になります。
数本の木の根をたどると実はまったく同じ木という不思議な樹形です。

筏吹きのように幹が根になり、枝が幹になったのと違い
根から幹が育ったものです。

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鉢の種類|ミニ盆栽の樹形に合わせた選び方

鉢には、大地の役割と木を引き立て盆栽の風景を作り出すふたつの役割があります。
鉢の選び方ひとつで盆栽が素晴らしくなったり、逆に全体のバランスを損ねてしまうこともあります。
そこで、どんな樹形にどんな鉢が似合うのか、鉢の種類とともに紹介します。

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鉢の種類と選び方

基本の8種類

絵で見てみましょう

長方鉢(深め)
鉢・長方深

正方鉢(深め)
鉢・正方深

楕円鉢
鉢・楕円

丸鉢
鉢・丸

木瓜(もっこう)
鉢・木瓜

輪花式
鉢・輪花式

六角
鉢・六角

八角
鉢・八角

それぞれ
深い鉢、浅い鉢、縁があるかないかで種類が分かれ、
樹形にあわせて使い分けます。
経験とセンスを生かすことができるのも鉢選びの面白さです。

樹形と鉢の組み合わせ方の例

直幹
直幹

幹がまっすぐに立ち上がっているので、
長方鉢か正方鉢を使うと全体が引き締まった感じになります。
浅めの鉢を使うことが多いのですが、
幹が太いものは深い鉢を使う方が安定感が増します。

模様木・斜幹
斜幹2

斜幹や模様木には長方鉢や楕円鉢を使うのが一般的です。
模様木は樹形が様々ですので、
長方鉢、楕円鉢に固執する必要はありません。

樹形の雰囲気に合わせて
丸鉢、木瓜、輪花鉢を使うと良いこともあります。
幹が太いものは深めの鉢を使うと安定感がでます。

経験とセンスが生きるのが模様木の鉢選びです。

文人木
文人木

細身でやわらかな樹形が多いので
長方鉢や楕円鉢の浅い鉢が似合います。

文人木も個性のある木が多いので、
浅めの丸鉢や形の変わった鉢も似合います。

樹形の個性をどこまで生かせるか
鉢選びのセンスが最も問われるのが文人木かもしれませんね。

株立ち・寄せ植え
株立ち

長方鉢、楕円鉢の薄めのものを使うと木が引き立ちます。
株立ちの場合は木の雰囲気によっては
丸鉢や六角鉢の浅いものを使う手もあります。

懸崖
懸崖1

樹形が下を向いているので、
懸崖に浅い鉢は似合いませんね。

正方鉢、長方鉢、六角、八角の深い鉢を使いますが
樹形によってより深い鉢が必要な物もあります。

泥ものと釉薬もの

土をそのまま焼いた泥ものです。
鉢・泥

鉢自体に模様がまったくないか
あっても色を使ず
落ち着いた雰囲気の鉢で樹形の引き立て役に徹します。
松柏類は主に泥ものを使います。

一方、釉薬(ゆうやく)もの
鉢・彩

色合いの美しい鉢が多く、
鉢そのものにに魅力を感じてしまうことが多いですね。

とはいっても盆栽は木と鉢の調和ですから、
鉢が主役になってしまわないよう
経験とセンス、アイデアを発揮してくだださいね。

木と調和する鉢を見つけるのは簡単ではありません。

怪長の場合はたくさん鉢を集めておき、
植え替の時に調和する鉢を探しますが、

これだ!というのが見つからなくて悩むこともあります。
調和する鉢があると嬉しくなります。

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