購入した盆栽の植え替え時期の見分け方

ミニ盆栽基礎講座を読んでくださっている方からこんなご質問をいただきました。

前回自分で植え替えしたものは、植え替えの時期が判りますが、
オークション等で購入したものは『時期』が判りません。

これ、みんな思うことかもしれませんね。
そこで、回答をそっくりそのままご紹介します。
“購入した盆栽の植え替え時期の見分け方” の続きを読む

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適期を外した夏の植え替え

▲枯れ始めたカラマツ

ここ数日、似たようなご質問がありました。

・適期を外した植え替えはどうでしょう?
・夏の終わりころ植え替えてもいいですか?
・購入した盆栽を今時期(夏に)植え替えたいのですが‥

答えは、いずれの場合も
「なし」なのです。

まずは上の写真をご覧ください。

カラマツを夏に植え替えると
このようになります。

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夏に植え替えたカラマツが‥

この写真は

ミニ盆栽なぜなぜその7「植え替えの時に根を切るのは」

上のURLの記事を書くために
昨年の8月上旬、植え替えました。

それから2週間後、
葉が茶色になって枯れてきました。

このあと、枯れずに持ちこたえて
今年は復活しましたが、ちょっと、焦りました。

植え替えの適期は新芽が開くちょっと前

たいていは、
木が冬眠している間に植え替えます。

最も良い時期は、新芽が開き始める直前。
地域によって違いますが3月ごろですね。

何月と覚えるよりも
例えば、ソメイヨシノが咲くころ‥‥
というように覚えると分かりやすいです。

ちなみに、怪長は
庭の千島桜の咲くころには
植え替えで忙しくなります。

 

冬に蓄えた養分を使って葉を開く

木は、夏から秋にかけて養分を蓄え
寒い冬には活動を休んでジッと春を待ちます。

温かくなって、
葉を出しても凍らない時期になると
芽を少しずつ膨らませて準備をします。

葉が開き始めると、蓄えた養分を
どんどん使って葉を大きくしていきます。

葉が出そろうと光合成で養分を作り出し、
枝や葉、根をさらに伸ばすわけです。

春の植え替えをするのは
木が葉を開く前、芽が膨らむ直前に
植え替えをすると良いわけです。

枝を切り詰めたり、
根を半分くらい切って小さくしても大丈夫。

蓄えた養分で葉を広げ、根を伸ばします。

そうすることによって、
木を小さいまま、保つことができます。

カラマツも、
植え替え適期は新芽が膨らむ前。

ちょうどこの写真の時期です。

これは4月の中旬です。
新芽が膨らみかけています。

この時期だと、根を半分以上切っても大丈夫です。

根と木のボリュームを同じにしても枯れることがある

5月上旬になると葉が開いてきます。

それから植え替えするときは
根を切ると同時に、枝を切り詰めて
根と木のボリュームを同じにしないと
枯れてしまいます。

夏に植え替えをすると
もっとシビアになります。

根を切って、枝も切って
根と木のボリュームを同じにしても
枯れやすくなります。

枯れなかったとしても
冬になるまでに十分に養分を
蓄えることができないので、元気がなくなります。

なので、夏の植え替えは
基本的にはしません。

 

植え替えせずに環境を改善する

とはいっても

盆栽店やホームセンターで
植え替え時期ではないのに
盆栽を見つけて思わず買ってしまった‥‥

というのはよくあることです。

すぐ植え替えたくなりますよね。

でも、ちょっとだけ考えてみてください。
「今、植え替えするのがいいのかな~」って。

もし、

・鉢底の穴から根がでている
・用土が古そうで、固くなっている
・木に元気がない感じがする

この3つに当てはまるのなら
適期でなくても植え替えが必要かもしれません。

そういう時は
植え替えという発想ではなく
「環境を改善して木に養生してもらう」
という発想になります。

怪長がよくやるのは
根をほぐさずに鉢からすっぽり抜いて
ひと回り大きな鉢にそのまま移し替えます。

水はけのよい用土でくるむ感じにして
翌年の植え替え適期まで、
待つようにしています。

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木と根のバランスは‥植え替えで保つ

木を小さく育てるには
木と根のボリュームを同じに保つのが大切ですが

では、どうすれば
木と根のボリュームを同じにできるのか
についてお伝えします。

その方法とは植え替えです。

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植え替えの重要な2つの目的

植え替えの目的は

・根を切ること
・根が育つ環境を鉢の中に作ること

この2つです。

植え替えの時期は、
新芽が動き出す少し前です。

「新芽が動く」というのは
新しい小さな芽が開き始めることをいいます。

早春ですね。

本州なら2月、3月になります。

北海道のように寒い地域なら
それより1カ月ほど後になります。

新芽が動く前の木は
幹と枝しかありませんから
根は少しあればよい、ということになります。

根を切って細かい根を増やには用土が肝心

新しい細かい根を増やすためです。

でも、根を切っただけでは
細かく新しい根は増えてくれません。

そこで、
植え替えをする前には
鉢に入れる用土の準備をします。

用土で最も大切なのは
保水力と通気性の両方を備えていることです。

基本的には
赤玉土と火山礫(桐生砂など)を用意します。

ふるいにかけて粒の大きさを
2~3ミリにそろえておきます。

配分は赤玉土と火山礫が
7:3(針葉樹向け)、
8:2(広葉樹向け)

樹種によって違いがあります。

ツツジ類は、鹿沼土、
水を好む木は赤玉土を配分を多くします。

次に、根を切ります。

鉢から根を抜いてほぐすと
根がたくさんついています。

枯れて黒くなった根はもちろん、
太く伸びた根や、古くなった根は
ばさっと切り落とします。

細かい根もついていますが
それも一緒に切り落とします。

半分くらいは切ります。

「そんなに切って大丈夫?」

と思うほど切っても大丈夫です。

特に、太くて長く伸びた根は
根の付け根から取り除いてください。

重要なのは幹の真下にある根です。
そこに、細かい根が増えるように
幹の真下の古い土は取り除いておきます。

太い根は木を支えるのが役目なので
水や養分をほとんど吸収しないので切ります。

木を大地(鉢)に固定する役割は
根ではなく針金に任せることにします。

・用土を準備する
・根を切る

このふたつを同時にするのが
植え替えです。

先に育つのは根か?それとも葉か?

前回の第13回
「木を小さく育てるためには‥」では
根と葉の関係もお伝えしましたね。

葉が増えると根が育ち、
根が育つと葉が増える、
という関係にあります。

卵が先か鶏が先か‥みたいな感じですが、
ほぼ同時に増殖が進みます。

根を伸ばしては葉を増やし
葉を増やしては根を伸ばす。

木は、これを繰り返しています。

植え替えが終わると
新芽が開いて葉が増えます。

同時に、根の傷も治り根が伸び始めます。

根がないのに葉が開く、
葉が開いていないのに根が伸びるというのは
前の年の冬になる前に力を蓄えているからです。

枝葉が増えたら根も増える

夏になるまでに、
葉が増えて木はひと回り大きくなります。

木はもともと、枝、幹、葉のボリュームと
根のボリュームを同じにしようとします。

なので
葉が増えてボリュームが増してきたら
鉢の中の根も増えていると思ってください。

葉が増え過ぎるようなら芽摘みをしたり
徒長枝を切り戻すこともします。

樹種によって
切る時期や場所に違いがありますが、
枝が伸びすぎないようにするのが基本です。

これをさぼると
太くて長い根ができたりします。

根はふだん、見ることができません。
剪定をこまめにするわけにもいきません。

なので、
1年か2年に1回の植え替えの時に
しっかりと根を整理して切っておく
ことが大切になります。

それから、
忘れてはいけないのが用土ですね。

用土に求められることは
この記事でお伝えします
⇒ 工事中です。

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木を小さく育てるために重要な根と葉のボリューム

今日は、木を小さく育てるためには‥‥
どんなことが大切かというお話です。

小さくてかわいいのが
ミニ盆栽のいいところですよね。

それでいながら、
巨木、古木の風情もある。

そんなミニ盆栽を作りたいですよね。

でも、

どうやって小さくするの?
木は大きくならないの‥?

そんな疑問が湧いてきますよね。

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木と根のボリュームを同じにする

木を小さいまま育てるには

『木のボリュームと根のボリュームを同じにする』

これがとても重要になります。

ボリュームを同じにするとは
いったいどういうことでしょう。

根と木は分かるけど
ボリュームって?

ですよね。

単純に言うと
「葉、枝、幹」と「根」の量が見た目で同じ。

これでほぼ正解です。

ほぼ‥‥というのは?

根は木を支える機能と
水や土の養分を吸収する機能があります。

木を支える根は太くて硬く
ボリュームがあるように見えますが
水と養分はほどんど吸収しません。

水と栄養を吸収しているのは
細かい根なのです。

なので、正解は

「葉と枝と幹」と「細かい根」の重さです。

木の大きさの割に鉢が小さく見えるのは?

大きな盆栽でも、木の大きさの割には
「鉢がずいぶん小さい」と思ったことはありませんか?

見た目の木のボリュームより
鉢、つまり根が小さいですよね。

これは、

細かい根をたくさん持っている木
ということなのです。

もちろんミニ盆栽も同じ原理ですから
鉢を小さくしようとすれば太い根を切り取って
細かい根を育てなければなりません。

木を支える太い根の代わりは‥?
針金を使って木を鉢に固定すればよいのです。

ところが‥‥

木は最初から細かい根が
たくさんついているわけはありません。

幹が育つのと同じように
根もまず最初に太い根をどんどん伸ばします。

次に、枝に当たるやや太い根を伸ばし
葉に当たる細い根も増やしていきます。

根と枝は似ている

このため、盆栽を作るときは

・太い根ができたら切る
・太い根ができないようにする
・細い根をたくさんつくる

この3つが重要になります。

なんとな~く、剪定と似ていますね。

・徒長枝ができたら切る
・徒長枝ができないよう枝の勢いのバランスをとる
・細かい枝や葉ができるように芽摘みをする

これには理由があるのです。

根が吸収した水と養分はすぐに
幹や枝や葉になるわけではありません。

幹から枝を通って葉に送られます。

葉は葉緑素と太陽の光で光合成を行い
水と養分を栄養分に変えます。

その栄養分が皮と木質部の間を通って
木全体に行き渡り、根や葉を作るわけです。

なので、

「葉と枝と幹」のボリュームと「根」のボリュームは
機能的に同じバランスを保つ必要があるのです。

機能的に‥‥といっても
測定はできませんから

見た目の量、重さとかで判断すれば
正解に近くなります。

では、具体的にどうすれば、
同じにできるのか?

こちらの記事でご覧ください
木と根のバランスは‥植え替えで保つ

あ、

怪長の失敗談特集~反面教師にするのだ!の巻

これに、根と木のバランスを考えなかった
怪長の失敗談が載ってます。

ご覧になっていなければ、ダウロードしてみてくださいね。

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ミニ盆栽の根を鉢に固定する2つの理由

ミニ盆栽通信・第5回では

根はとても重要なのです<その1>として

根は木を大地に固定する役割があることをお伝えしました。
それともうひとつ、

根の付き方で樹形も決まる、というお話でした。

あ、記事をブログに掲載しておきました。

木を大地に固定する根の役割<ミニ盆栽通信バックナンバー5>

今回は、

鉢に根を固定することの大切さをお伝えしますね。

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鉢に根を固定するのはなぜ?

理由は2つあります。
もし、鉢に根を固定していなかったら‥‥。

普段は何でもないのですが、
強い風が吹いた時に木が揺れて、
根と用土の間に隙間ができてしまいます。

すると、その隙間に入り込んだ根が太く育ってしまいます。

太い根は「徒長根」といって、
太く勢いのある枝をつくる原因になります。

自然の木は、強い枝を高く伸ばして
太陽の光をどんどん吸収しようとしますよね。

ところが、木を小さく育てる盆栽は
自然の法則に任せておくと樹形が乱れてしまいます。

植え替えの時に太い根を切り、
細い根がたくさんできるようにします。

 

でも、そうなる前から
用土に必要以上の隙間を造らないようにして
太い根がなるべくできないようにした方がよいわけです。

根を固定していないと脱走することがある

ふたつ目の理由は、
強風で鉢が棚から落ちた時や
横向きになって倒れた時には、

すっぽり鉢から抜けてしまうことがあります。

 

怪長は、はじめのころ
根を鉢に固定することなど
ぜんぜん知らなかったので、

鉢から外れた木が風に飛ばされて
家の前の道路の真ん中に転がっていたことがあります。

怪長のカミさんが
「道路のまん中に盆栽あった‥‥」と言うので

まさかと思いながら、行ってみると‥‥

ほんとに転がっていました。

鉢は棚の下にあって、
木だけが風に乗って脱走してました。
さいわい、雨がふっていたので
乾燥することはありませんでした。

でも、車に踏まれたら、
「あ”‥」ですよね。

植え替えしてから数カ月たつと
抜けにくくはなりますが、
植え替えした直後だと用土も
サクサクしていますから
抜けやすいのです。

なので、しっかりと
針金で根を鉢に固定するようにしましょう。
そうそう、

前回の質問・回答コーナーでも
この記事を紹介しましたね。

鉢植えをミニ盆栽にするには<根を鉢に固定する>植え替えの方法2

ぜひ、実行してみてください。

鉢が小さい、浅い鉢ほど
固定するのは大切になります。

根がしっかり鉢に固定されていると
木も安心して細かい根を増やしてくれます。

根が増えるとどんなメリットがあるか

細かい根が増えると
どんなメリットがあると思いますか?

細い根が多いと

1、見た目が小さくても水や養分を吸収する力がある。

2、鉢に入れた時にぐらぐらしないで安定している。

3、小さい枝がが増えるようになる。

3の小さい枝が増えるようになるというのは
怪長はまだ、はっきりした理由が分かりませんが、
経験的に「やっぱりそうだ」と思えるようになりました。

太い根があると、
そこに勢いが集中して
細い小さな枝を淘汰しながら
太い枝をより伸ばそうとします。

逆に、

小さい根が増えると
枝を増やしてみんなの力で、
養分を作ろうとするのではないでしょうか。

質問・回答コーナー

【Q】サツキで挿し木をしてみたいのですが可能でしょうか

【A】可能です。

挿し木のやり方はこの記事
挿し木でつくるミニ盆栽の素材|ツルウメモドキ

サツキの場合は、
挿し木の床に使う用土が鹿沼土です。

酸性の土を好むサツキやツツジ類は鹿沼土を使います。

篩(ふるい)にかけて小さい粒(1~2ミリ)に揃え
微塵を取り除いて使用します。

挿し木した後は、夏の暑さで乾燥しないように
風通しの良い明るい日陰に置くか
日陰をつくって、直射日光を避けてください。

あとは、触ったりしないで
ジッと待つだけです。

来年の春に葉が出て来たら成功です!

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木を大地に固定する根の役割

 

根のことを知っておくと
良いミニ盆栽を作るのにとても役に立ちます。

意外に意識していない重要な役割があります。
なので今日は、根のお話し。

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木を大地にしっかり固定する根の役割

怪長もはじめのうちは、
根のことを気にしていませんでした。

「根はたくさんついていればいい」
くらいにしか思っていませんでした。

水も、養分も根が吸収しますからね。
たくさんついているのは、よいことです。

なので、根が増えるように
植え替えをしたり、用土を調整したりします。

そうして、細い根をたくさん増やして
木を元気に育てるわけです。

 

でも、根にはもうひとつ
重要な役割があります。

それは、

「木を大地にしっかり固定する」という役割です。

 

当然でしょ‥‥と思いますよね。

根が弱いと、風が吹いたら倒れてしまいますから。

あまりにも、当たり前のことなので
普段は気にしていないと思います。

怪長もはじめはそうでした。

ところが、この「大地にしっかり固定する」
という役割がミニ盆栽にとっても、
すごく重要だったのです。

ミニ盆栽の樹形は根で決まる

盆栽には「樹形」があります。
自然がつくり出す木の形です。

樹形が連想させる自然の風景を
「盆栽」といってみたりもしますよね。

それではその樹形を最初に決めるのはだれか?

‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥

根なのです。

「えっ‥‥そうなの」と思いましたか?

そうなんです。はい。

 

人間がつくるように思えますが、
人間は自然の法則に従って樹形を作っていきます。

 

樹形をちょっと覗いて見ましょうね。

八方に根を張って
大地に真っ直ぐ立つ木を「直幹」といいます。

左右に曲がりながら
バランスよく立つ木を「模様木」といいます。

崖にしがみついて生きているのは
「懸崖」とか「半懸崖」といいます。

細かく分けると‥十数種類になります。

 

その中でも、
根が樹形を左右しているのが次の5つです。

1、直観幹
2、模様木・斜幹
3、文人木
4、根あがり・根あらい
5、筏吹き・根連なり

この5つのうち、
根あがり・根洗い・筏吹き・根連なりは特殊な樹形で、
根の様子から樹形の名前がつけられています。

ミニ盆栽樹形のいろいろ|よくみる樹形

ミニ盆栽樹形のいろいろ|変わり種の樹形

根上がり・根洗いミニ盆栽の作り方

木がまっすぐに立っていられるのは
根が八方にしっかり張っているからです。

そのため、直幹の樹形の条件は根張りが
八方にほぼ均等にあること。

 

ところが、大地は
いつも、根が八方に伸びられるように均一ではありません。

大きな石や、もっと大きな岩、岩盤があったり
斜面だったり、川だったりします。

そういう条件下では、根は八方に張ることができず、
どちらかが太く、どちらかが細い根になります。

すると木はバランスをとるために
傾いていきます。

どちらに傾くと思いますか?

木は太い根のある方と反対側に傾

例えば

根の西側が細くて東側が太いとします。

風が西側から吹いたら‥‥倒れやすいですよね。

 

東側から吹いたら?‥‥‥倒れにくいです。

では、その状態で生き残ることができる木は?

東側からの風に耐えた木です。

風に逆らわず西側に傾きながら耐えた木。

ということになります。

 

模様木や斜幹のように
傾きを持った木の根元をよく見ると‥‥‥

根の太い方とは反対側に一度傾きます。

そのまま傾いてバランスが取れれば「斜幹」。

傾きを戻してバランスをとれば「模様木」になります。

どちらにしても根元に特徴があって
太い根とは反対側に一度は傾きます。

太い根が強く張っている方を「勝手」

傾く方、細い根の側を「流れ」といいます。

 

盆栽を見た時に、
左側に傾いた流れがあれば「右勝手」
右側に流れがあれば「左勝手」と言います。

なんだか、難しい話になってしまいましたね。

ミニ盆栽の木をどっちに傾けるか迷ったら?

ミニ盆栽を
「どっちに傾けようかなぁ~」と迷った時は

まず、根を見てください。

根が傾く方向を教えてくれます。

そう!

太い根が張っているのと反対側に傾けるといいわけです。

 

質問・回答コーナー

【Q】植え替えの時、針金で木を固定したいのですが
うまく固定できません。良い方法はありますか?

【A】鉢底の穴から細い針金を通して固定します。
参考記事
鉢植えをミニ盆栽にするには<根を鉢に固定する>植え替えの方法2

うまく固定するコツは、根の整理をしたときに
根の底を平らに切りそろえるとすわりが良くなって
針金を軽く結んだだけで固定できます。

少しゆらゆらしていても、用土を丹念に詰めていくと
根の裏側に用土が回り込み、根を持ち上げるので
しっかり固定できます。

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鉢植えをミニ盆栽にするには<根を鉢に固定する>植え替えの方法2

 

植え替えをするときに大切なことは
根の整理と「根の固定」です。

針金を使って
根をしっかり鉢に固定する方法を
写真で詳しく解説します。

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根を鉢に固定するのはなぜ?

鉢の中で根がぐらつくと
用土の中に隙間ができて
根の生長がとまったり、
逆に徒長根の原因になります。

徒長枝ができて樹形が乱れる要因の
ひとつになるので、しっかりと固定します。

自然界では、
根は水や養分を吸収するだけでなく
大地に根を張って木を支える役割があります。

盆栽は根を小さくして鉢に入れるので
その役割を人間が果たさなければならないのです。

必要なのは針金2種類と鉢底ネット

kotei1

針金は太いのが直径2.5ミリ。
それより細い、2ミリで十分です。
細い針金は0.5ミリ。
1ミリでもOKです。

鉢には針金を通すための
小さな穴が2個空いていますが、
大きい穴が1個しか開いていない鉢もあるので
今回は穴1個のやり方を紹介します。

kotei2

「U」字に曲げた針金を
内側から鉢底ネットに通して
同時に両方に開くとネットが固定されます。

あ、怪長はカメラを左手に持っているので
写真では片方の手しかありませんが‥。

kotei3

針金の途中をペンチで折り曲げると
よりしっかりとネットを固定できます。

kotei4

細い針金を半分に折って
鉢の外側からネットに差し込みます。

ネットを固定した太い針金に
かかるように通しておきます。

kotei5

鉢を元に戻して、細い針金を
両側に広げておきます。
これで準備完了。

korei6

鉢底用にふるいにかけた
大粒の用土を入れます。

korei7

植えつけ用の小さい粒の用土を入れます。
このときは、真ん中を盛り上げるのがコツ。

根の裏側に用土がしっかり入り込みます

 

細い針金でしっかり固定する

korei8

前回のこの記事
鉢植えをミニ盆栽にするには<根の整理>植え替えの方法1

で用意した根を
上から軽く押し付けるようにして
左右に回しながら置きます。

上から指で軽く押さえながら
細い針金を外側から内側へ持っていき
2本を交差させて、手で数回ねじります。

ねじり終えたら、ペンチでしっかりねじります。
このとき、針金を上に持ち上げながらねじると
きちんと固定できます。

きつく締めると根を傷めるので、
ほどほどにしておきましょう。

あとは、余分な針金を切り、
ねじった方向に倒します。

右にねじっていたら右に倒します。
逆に倒すと緩んでしまいます。

用土をしっかり詰めると根が生長しやすい

korei9

固定できたら、用土を隙間に入れて
棒でつつきながら根の周りに
詰め込んでいきます。

隙間ができないように
しっかり詰め込むのがコツです。

ここでも根を傷めないように
優しく丁寧に詰め込んでいきます。

korei10

用土を詰め込み終わったら
鉢底の穴から水がスーッと流れるまで
ジョウロで水をかけます。

穴から流れ出る水は
始めは茶色に濁ります。

それは微塵が外に排出されているからです。

茶色が消えて、透明になったら完了です。

根が伸びるまで
1週間~10日待ってから
肥料を与えるようにします。

 

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鉢植えをミニ盆栽にするには<根の整理>植え替えの方法1

ナナカマドが樹高30センチの
鉢植えになってしまいました。

枝がほとんどなくて
茎と葉しかありません。

そこで、
ミニ盆栽らしくするための
チャレンジを開始します。

枝を増やして、もっと小さくするために
最初にするのは植え替えです。

その方法を写真で詳しく解説します。

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ナナカマドを4年間、放置したら鉢植えになった

植え替え0

鉢に植えた幼木に水だけやって放置すると
たいていは、こうなります。

双幹のように見えますが、
右側の幹は徒長した枝です。

真上に伸びて幹になったような感じですね。
枝がまったくなくて幹と葉しかない状態です。

なんとかミニ盆栽にしたいですね。
数年かかりますが、気長に挑戦することにしました。

上に伸びる勢いを抑える

植え替え1

まず、先端の葉をカットしました。
2番芽が出て、葉が膨らみかけています。

ナナカマドの葉は
対になった数枚の葉の集まりが1枚の葉です。

柄を切っておくと2番芽が出てきます。

2番芽が伸びても葉が小さく、
上に伸びる勢いが弱まります。

その分、幹の下の方に勢いを回して
下の葉の生長と胴吹きを促すのです。

植え替えをくりかえすと
細かい根が増えてきます。

徒長枝が出にくくなり、
木の勢いもつくので小枝ができやすくなります。

鉢から抜いて根をほぐす

植え替え2

植え替えで大切なのは
根をほぐすことです。

根をほぐさないと
重なり根や、太くて長い徒長根を
発見することができません。

なので必ず根をほぐしてください。

根をほぐす道具は、ピンセットです。
クマデでほぐしますが、ミニ盆栽のように
小さい盆栽ではこれで十分です。

ほぐす前に根の状態を観察する

植え替え3

自然に生えていた苔を全部
取り除いたところです。

用土と苔の間に根が張っていますね。
根が下から上に伸びていたということです。

植え替え4

鉢の底の穴を見てみます。
根がはみ出ていますね。

鉢の中では、根がびっしりと生えて
行き場がなくなっている証拠です。

植え替え5

鉢から根を抜いてみました。
根がびっしり生えています。

裏側も見てみます。

植え替え6

太い根が鉢の底を何周も
回っているのが分かりますね。

太くて長い根を放置すると
細かい枝ができにくくなります。

根が相当、絡みつています。

根を丁寧にほぐすのが植え替えのポイント

植え替え7

そのままでは、ほぐしにくいので
カッターで上から底に向かって
切れ目を入れていきます。

深さは5ミリほどで十分です。

植え替え8

浅い鉢だとハサミで切ってもOKです。
4~6ヵ所に切れ目を入れると
ほぐしやすくなります。

切れ目を入れたらほぐします。
上の角から崩していきます。

 

ピンセットを幹の中心から外に動かす

植え替え9

左手で持って、回しながらほぐしますが、
怪長はカメラを左手に持っていたので
置いている状態になってます。

底の部分がほぐれにくい時は
底からの周囲の角を
斜めにハサミで切ると簡単にほぐれます。

幹の中心から外に向けてほぐすのがコツです。

根が交差している時は
ピンセットが引っかかるので、
根を傷つけないようにゆっくりほぐします。

植え替え10

根の裏側も同様に
中心から外に向けてほぐします。

どんどんほぐしていくと
古い根が取れて、根が少なくなってきます。

ピンセットが引っかかるときは
手を止めて、根の様子を見てください。

枝と同様に根もせん定する

植え替え12

親指の先端に横に走った太い根を発見。
根元と先端が分からなくなっているので
指の爪のあたりで切ります。

切り口を軽く引っ張るとほぐれるので、
残った太い根を基から切ります。

こうして、太い根、絡んだ根を
取り除きます。

植え替え13

ほぐし終わったところです。
ずいぶん小さくなりましたね。

ここからさらに、
したらか半分以上をバサッと切り落とします。

「そんなに切って大丈夫?」
と思うかもしれませんね。

大丈夫です。

木のボリュームと根のボリュームを比べて
ほぼ同じか、それ以上根があれば
枯れることはありません。

逆を言うと、今までは古い根が
多過ぎたということになります。

根が多いと、木は根のボリュームと
同じになろうとして、どんどん上に伸びます。

放置すると、そうなってしまうのです。

植え替え14

これから、細かい整理をします。
上に向かって跳ねている根を切ります。

先端が内側に向かっている根は
ピンセットでなるべく外側に向けて
直らない根は切ります。

植え替え15

根の底が平らになるように
切りそろえると座りも良くなります。

植え替え16

これで、根の整理完了です。
これから同じ鉢に戻して植えつけます。

続きは
こちらの記事で
鉢植えをミニ盆栽にするには<根を鉢に固定する>植え替えの方法2

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ミニ盆栽なぜなぜその7「植え替えの時に根を切るのは」

「わわっ!そんなに切って大丈夫なんですか?」
怪長(ブログ管理人)が先輩の植え替え作業を
初めて見学したとき、思わず言ってしまいました。

鉢から抜いた木の根をほぐしたあと、半分以上
バッサリと根を切り落としたからです。

驚いて目が点になっている怪長に
「ああ、何でもないよ」と平気な顔で
淡々と植え替えをする先輩。

今なら、まったく驚きません。
というか、怪長も植え替えの時は
バッサリと根を切ります。

スカッとしますよ~。床屋に行ったみたいに。

根を切るビフォー・アフター

モミジの植え替えの時の写真です。

根切るビフォー

上の写真が切る前

バッサリ切ってそろえると
下の写真のようになります
根切りアフター

バッサリ根を切るとどうなる

心配は要りません。
新しい根が生えてきます。

切るときは、太い根や交差する根も切ります。

そうすると‥

■元気な細かい根がたくさんできる
  ⇒木全体に元気がでる

■鉢の中の用土の保水力を保つことができる
  ⇒乾きにくくなる

■細かい根ができると
  ⇒細かい枝が増える
  ⇒樹形を整えやすくなる

根を切らないでいると
鉢の中が根でいっぱいになり

■保水力が無くなる
   ⇒乾きやすくなる

■養分や水を吸収する力が弱くなる
   ⇒木の元気がなくなる
   ⇒枯れやすくなる

■太く長い根ができる
   ⇒太く伸びる枝ができる
   ⇒樹形が乱れる

大地と鉢では環境が違うのです

大地の木は、根が伸びるほど木は
大きく立派になります。

それは、大地が膨大な容積がある鉢
のようなものだからです。

ところが、盆栽の鉢は大地と比べ
すごく小さいですよね。

特にミニ盆栽のように鉢が小さいと
保水力が弱いため乾きやすいのです。

つまり、ミニ盆栽は作るのは簡単ですが、
木の健康を維持するのは、少し難しいのです。

根を切りすぎるとどうなるか

枯れます。
切りすぎると、水の吸収力が弱くなります。

吸収する水の量より、葉から発散される水分
が多いと、しおれたり、葉の先端が茶色くなります。

完全に枯れないまでも、かなり弱ってしまい
元気を取り戻すのに1年以上かかることもあります。

季節や樹種、切る前の根の細かさ
などによって、差がありますが、基本的には

木と根のボリュームが同じになる
ようにすると、そんなに失敗しないで済みます。

根を切りすぎた失敗例

危なくカラマツ
あ、これ、怪長のカラマツのミニ盆栽だ!

オホーツクではカラマツは
5月の下旬までに植え替えをします。

ところが怪長は、8月の上旬に植え替えました。

気温が高い日が続いてしまい、気が付くと
「あ、葉の先っちょが‥」

幸い、新芽が出てきたので
「あ~、枯れてなくてよかった」

今年はこんな茶色の葉になりましたが、
来年は緑のかわいい葉がでます。

とりあえず、ホッとしております。

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ミニ盆栽なぜなぜその1「植え替え」

ミニ盆栽では、なぜそうするのか理由の分からないことって、ありませんか?ミニ盆栽の基本的な作業の「なぜ」を特集します。第1回は植え替えです

植え替えするのはなぜ

植え替えをしないと、やがて枯れてしまうから

鉢に入れたままずっと育てていると、根が伸びて鉢の中を占領します。
鉢の中の土が詰まって、水はけ、水持ちが悪くなります。
水はけが悪いと根腐れを起こしやすくなります。
水持ちが悪いと、鉢が乾きやすくなります。
どちらも、枯れる原因になるのです。

樹形が崩れてしまうから

鉢の中で根が伸び放題になると、勢いの強い根ができます。
すると、細く細かい根が少なくなって、養分を吸収する力がなくなります。
一方、枝も、勢いの強い枝と弱い枝ができて、
弱い枝が枯れ、強い枝だけがどんどん伸びるので、樹形が崩れてしまいます。

ではどうすれば

樹種や樹齢によって、植え替えのサイクルは異なりますが、
だいたい、若い木だと1年か2年ごとに植え替えます。

樹齢数十年という古木は、3~4年に1度ですが、
この木は何年に1度という決まりのようなものはありません。

枝の様子、木の勢い、水の吸い込みの様子などを観察しながら植え替えます。

例えば、
樹齢数年の若いモミジだと毎年。
樹齢20年のカラマツだと3年にごと。

鉢の底から根が出てくるようなら植え替えします。
水の吸い込みが悪く、水が沁みていかない鉢も植え替えます。

勢いの強い枝が出るようになったら、根も太いのがありそうなので植え替えます。

植え替えする時期は?

新芽が膨らみ始める前ですが、地域によって異なります。
暖かい地域なら2月、3月。

北海道東部のように寒いところは、新芽が動き出すときは雪の下にありますから
植え替えの時期は5月中旬になります。

しっかりと根を整理して、太い根を切り詰めます。

植え替えの時期はそのころしかないのか、ということですが、
そうでもありません。

注意しなければならないのは

葉が開いていて水分が蒸発して枯れやすいので、
根を切りすぎないようにします。

太く長く伸びた根を、根元まで切り詰め
全体の長さをそろえる程度にしておきます。

根を切る目安は、枝と葉のボリュームと根のボリュームをほぼ同じに保つ。
同じぼりゅうーむになるまでどんどん切ってよいということですが
それ以上、根を切りすぎると、枯れやすくなります。
なぜなぜ植え替え2

真夏の植え替えは避けた方がいいです。

自然の木はなぜ植え替えしなくても枯れない?
大地は無限と言っていいほど大きな鉢だからです。

雨水が地下に浸透して、ゆっくり動いているので
根に常時、酸素が供給され、腐りません。

つまり、植え替えは、大地の機能を人間が整える作業なのです。
さぼると、怪長のように、「あ‥枯れたかも‥」なんてことになります。

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