ミニ盆栽はなぜ枯れる?|自然の木は枯れないのに

photo credit: 等々力渓谷_R0011076 via photopin (license)

鉢に入れた木は水やり、植え替え、遮光、剪定といった管理をしなければ弱って枯れてしまいます。
ところが自然の木は管理をしなくても枯れることはありません。なぜでしょう?
自然の木が枯れない理由を考えるとミニ盆栽の管理がなぜ必要なのか見えてきます。

自然の木が枯れない理由

大地の中で根が自由に伸びることができるからです。常に新しい根が伸びています。
地中ではものすごくゆっくりですが常に水が動いていますから、水に溶けてた酸素が常に根に供給されています。

しかし、鉢の中では根が自由に伸びることはできません。水
も常に動いているわけではありませんから、
鉢の中に水を通して水を供給しながら酸素も補給する必要があります。

赤玉土や火山礫を篩いにかけて微塵を取り除き、調合して用土として使うのは、
通気性と保水性を高めた用土で根を包み、毎日、水やりをして水分と酸素を補給する必要があるからです。

鉢の中に水と酸素が供給されると新しい根が伸びて木は健康を保つことができるます。
根が伸びすぎると、保水力が弱まって酸欠状態となり根腐れを起こすので、植え替えが必要になります。

大地に降った雨は、腐葉土に貯めこまれ徐々に地面に浸透していきます。
浸透した雨はゆっくり地下に浸透していきますから、
日照りが続いても土の奥深くまで乾燥することはありません。

雨が降り続いても、水が停滞することなく土の中をゆっくり流れていくので根腐れすることもありません。

西日や夏の強い日差しを浴びても葉やけしない理由

すべての葉が強い日差しにさらされるわけではないからです
西日が当たるのは木全体の西側だけ、それも数ある木のうち西に面した木だけです。

盆栽で西日を避ける理由

大気や地面など周囲の温度が上がっているのに日を当てると葉の温度が上がり過ぎるためですが、森や林は温度がそう高くならないので、西日を受けても影響が少ないのです。

森を伐採した時は、急に日当たりの良くなった木が一斉に枯れてしまうことがあります。
それまで強い日差しにさらされなかったため、適応できないからです。

肥料を与えなくても木が大きくなる理由

枯れ葉が腐葉土になり養分を木に供給しているためです。
木にとって腐葉土はバランスのとれた自然の肥料なのです。

厳しい寒さでも枯れない理由

寒さに強い木しか生き残れないからです。
寒さに弱い木は、芽を出したとしても枯れてしまい、森を形成する一員にはなれません。
枯れない木しか生き残れない、と言った方が分かりやすいかもしれません。

乾燥した風が吹いても枯れない理由

森の中には水分があり、乾燥した風を直接受ける葉も一部だからです。

剪定をしないくても素晴らしい樹形になる理由

日当たりの悪い葉や枝が自然に淘汰されるためです。
バランスの悪い木は自然に倒れ、日当たりの悪い枝は自然に枯れ落ちるためです。
自然の力がいつの間にか剪定をしているということです。

病害虫も木を枯らす原因になりますが、病害虫にも天敵がいて、常にバランスをとっています。
時たま、ある種の害虫が大発生し、森の木が一気に弱ることはありますが、
原因は人間が人工的に同じ種類の木を植えて、森の多様性を損ねた場合に起きやすくなります。

鉢の中で木を育てる盆栽は、言い換えれば木を大地から鉢に移し替えることですから、
自然の持っている条件を人間が補う必要が出てきます。

水やり、植え替え、用土、施肥、病害虫駆除、剪定…。
すべては、自然が持っている環境を人間が整えなければならない、ということです。

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