剪定に困ったら…初心者の方でもここまでできる!考え方と留意点

まったくの初心者なのに、とても上手に剪定ができた怪員の方をご紹介します。仙台に住むR・Aさん。ハナカイドウを手に入れたのはいいけれど、枝が暴れてどう剪定したらよいか悩んでました。怪長に写真を送っていただきましたが、ムムッ…これは写真ではアドバイスが難しい…( ̄◇ ̄;)。ということで、考え方と留意点をお伝えしたところ、うまく剪定ができた!と、ご報告いただきました。今回は、剪定前と剪定後をビフォー・アフターでお伝えします。

どこが正面?…ワーワー伸びた枝と新芽

まずは、剪定前の写真を御覧ください。
樹種はハナカイドウ。この記事を書いているのは2021年3月21日です。
場所は仙台。撮影したのは3月18日です。
 

 

4方向から撮っていますが、正面はまだ決まっていません。
方向を東西南北で見ていますが、正面候補になる方向が見当たりません。

写真では、距離感がわからないこともあって、
アドバイスは難しいと判断しました。

というか、近くに住んでいて手にとって見ることができれば
わりとすんなり、「ここをこう」とか言えそうですが、
そう、うまくはいきませんよね。

そこで、考え方と留意点をお伝えすることにして
チャレンジしてみてください、とお願いしました。

剪定の第一歩は正面を決めること

以下はR・Aさんにお届けしたメールの内容です。

ここから-------------

概要

ハナカイドウは、太い枝から出る短い枝に花が咲くことが多いです。
なので、それを狙った剪定をするのですが、それ以前に樹形も気になりますよね。
そこで、樹形の基本の形を作った後に、花の咲きやすい剪定を続けていく…という方針でいかがでしょう。

もっとも重視すること

根張りと幹の立ち上がり

形の良い盆栽は、根の張り方がしっかり四方に伸びているのが良いです。
なるべく、根張がよく見えるところを正面として、設定します。

幹の立ち上がり

直幹であれば垂直に立つのが良いですが、ほとんどの盆栽は模様木という形になっています。
模様木は木の立ち上がりが正面から見て右か左に傾いている状態になります。

正面を決める際は根張りと同様に幹の傾きがはっきりしている方向を選びます。

正面から見ると木の枝が左右に広がっていて奥行きがあり、手前には枝があまりない状態をつくります。
上から見ると左右に長い楕円形で正面側には枝が少なく、裏側に枝があり、左右ほど長く伸びていない状態になります。

今の状態でいきなり正面を決めるのは難しいのですが、鉢を回しながら見て幹が一番良く(格好が良い)見える(剪定をしたとして)ところが、正面の最重要候補となります。

・主になる幹(芯)と役枝

松柏類の盆栽のように、かっちりと樹形が決まっているものは、一の枝、二の枝など枝の役割が定まっていて、堅苦しい感じもしますが、この木のような場合は、あまり役枝に拘る必要はないかと思います。

ただ、中心になる幹(芯)と幹のバランスを良くするための主役の枝は必要になると思いますので、そのような枝を選んでみてください。

・木の流れ

どんな木にも「流れ」というのがあって、木全体が向いている方向のことを言います。
この木はどちらを向いているか…というのが分かると、樹形の方針がほぼ定まった形になります。流れの方向に枝が伸びるというイメージになります。

・樹冠(木の頂上)
樹冠は木のてっぺんのことですが、この位置がどこにあるかで安定感のある樹形、躍動感のある樹形に分かれていきます。

躍動感はともすれば、不安定な感じをもたせることもあるので、躍動感を出そうとすると意外に難しくなります。
概ね右流れの樹形であれば、樹冠は左側、左流れであればその逆という感じにすると良いです。

必要な枝と不要な枝

盆栽の正面と流れ、主になる幹とバランスを保つ枝が定まったら枝の整理に移ります。
※今の時点ですぐ確定することはありません。作っているうちに、あ‥と気づくことも多いので変更するのはOKです。

・切るべき枝
樹形を崩す枝を切ることになりますが、切るべき枝の種類がたくさんあります。
その例を記事にしてありますので参考にしてください。

ミニ盆栽の剪定の方法 1|切るべき枝は?

剪定(せんてい)の実例|どうする?崩れたミニ盆栽

※この記事ではいきなり、バッサリと切るべき枝を全部切ってしまっていますが、いきなり全部はあまり、おすすめしません。切るべき枝を切る際は、一度に全部行うと樹勢が落ちる可能性があるので、一気に行わず、特に太い枝を切るときは数年に分けて剪定すると良いです。剪定後は切り口に融合剤を塗って保護します。

・捨て枝(犠牲)と短
ここでは、ハナカイドウの特徴を活かす剪定方法となります。
花芽のつくのは、太い枝から出る短い枝です。

・短い枝を作るには
長く徒長する枝を2,3本残しておいて、それ以外の枝の先芽を摘んでおきます。
そうすると、徒長枝に力が偏り、先芽を摘んだ枝からでる2番芽があまり伸びず短い枝になりやすいのです。
で、徒長枝の方は秋の落葉後に切り詰めます。

作業上の留意点

・剪定の時期
樹形を作るための剪定(強い剪定)は、秋の落葉後に行います。それまでは、伸びすぎる枝の先端を摘む芽摘みを主体にしていきます。

・針金かけ
針金かけは秋の剪定とほぼ同じ時期にできます。剪定する際に針金をかけて伏せる枝を想定して、剪定するとイメージが整いやすいと思います。

・胴吹き
樹勢を保つことが大切ですが、胴吹き(枝や幹の途中から芽が出る)した新しい枝を活用することで、樹形を良くすることができます。

花や実を楽しむ木でも、花と実を一時諦めて樹形作りを主体に剪定することがよくあります。両方を…というのは、ある程度樹形が整ってから、という方が良いかと思います。姫リンゴの受粉に使うだけ…というのでしたら、あまり樹形を木にすることはないと思いますが、いかがでしょう。

樹形づくりをしていると、あ‥( ̄◇ ̄;)失敗した…と思うことがよくありますが、何年かすると、むしろ良い結果になることもありますので、あまり、カチカチにならずやってみてはいかがでしょうか。

ここまで------------------

すこし長くなってしまいましたが、ご容赦を

実際に剪定にチャレンジするのが大切


▲写真は剪定後の姿です

R・Aさんは、メールの翌日、そのまま実行したとのことです。
鉢を何回も回し見して、正面を決め、幹の傾きの良いところ、主要な枝を決めて、

その後は、切るべき枝をバサバサと。

樹形を変える剪定の時期としては
少し遅いかもしれませんが、1年待つのもあれですよね。

樹勢がありそうな感じなので、
枯れたり弱ったりする心配はないかと思います。

なかなかこのようにできる方は少ないかと思います。
怪長も初心者のころは、まったくできませんでした。( ̄◇ ̄;)

切っては枯らし…で、トラウマになりそうでした。

なので、素晴らしいと思います。

ということで、
あまりにも久しぶりの投稿となってしまいましたが、
また、チラチラと投稿しますので、
これからも、よろしくお願いします。

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