84歳の方のミニ盆栽への思い<初心者の方からのメール>

▲ようやく咲いた怪長の庭の千島桜(5月14日)

メルマガ【ミニ盆栽・基礎講座】を
読んでくださっている84歳の方からメールをいただきました。

この方は、最近、盆栽を始めたそうです。
怪長は正直なところ、驚きました。

というのは、
高齢であればあるほど
時間という壁に向き合わなければ
ならないからです。

ところが、この方はある思いをもって
盆栽と向き合っていらっしゃいました。

盆栽を楽しむために大切なその思いとは‥。

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「84歳という年齢と盆栽」どう折り合いをつけるのか

以下、この方のメールの一部を
掲載させていただきます。

----◆ ここから ◆-----

私はこう考えて自分を納得させました。

「所詮人の寿命は盆栽の寿命には及ばない。

わが身一代で盆栽を完成させよう
というのは欲張り過ぎではないか。

そう考えれば、
84歳が遅きに失したとは必ずしも言えない。

わが命が尽きれば、その時は、
手塩にかけた盆栽を子や他の人の手に託せばよい。

事実、銘品と呼ばれるような盆栽は、
そうやって人の手から手へ引き継がれ、
何世代にもわたって磨き上げられたものが多いと思います。

もっとも、私の手元から、そんなスゴイ盆栽が生まれようとは夢にも思いませんが、駄物は駄物なりに、私の亡き後も誰かが育ててくれれば、いわば私の分身がこの世に生き続けることになり、それはそれで嬉しいことだと思えて来ました。

私の盆栽歴は未だ一年足らずですが、木や草が与えられた生命を精一杯美しく輝かせようと努めている姿を目の当たりにしとても感動します。

そして、さらには、その生命を支えるために、試行錯誤しながら、ささやかな努力を重ねている自分自身に好感を持ちさえします。

また、盆栽は明日を思い、一年先をおもんばかるものであることから、老人にとって知らず知らずに天寿を引き伸ばす効果があるのは明らかで、時折挫けようとする生への意欲を掻き立ててくれます。

----◆ ここまで ◆-----

盆栽は若い時に始めるのがベストなのか?

怪長は以前、この記事で
ミニ盆栽を始めるのは退職してから?|それとも若いうちから?

ミニ盆栽を始めるのは若いほど良い、と書きました。

若い人ほど
盆栽と向き合う時間が長いです。

そういう意味では盆栽を始めるのは
早ければ早い方が良いのですが‥‥。

では、高齢の方は時間が短いからよくないのか?

そうではありませんよね。

この方の仰るように本当に優れた盆栽は
盆栽師が何代も引き継いで築き上げるものです。

しかし、どんなに優秀な盆栽師でも
木の寿命にかなうことはありません。

いつか、手塩にかけた盆栽を
弟子に託す時が来ます。

 

でも、盆栽はそれだけではありません。

初心者から幼木を手入れして
3年、5年で盆栽らしくなったのも盆栽です。

ミニ盆栽であれば数年もあれば
それらしくなりますよね。

専門店から購入したり譲ってもらった盆栽を
丁寧に手入れしていけば、もっと短い時間で
素晴らしい盆栽を楽しむこともできます。

ではいったい盆栽って何なんだろう?

そう、思いませんか?

見る人によって盆栽は価値を変える

盆栽とは自然の樹の素晴らしい姿を
盆(鉢)に再現したもの。

そう定義してしまえば
盆栽は作品とか芸術と言えるかもしれません。

観賞価値を問われる「もの」としての盆栽ですね。

でも盆栽はもうひとつの面をもっています。

それは、見る人間の心によって
価値を変えるという一面です。

 

観賞価値がそれほどない盆栽でも
手入れしている人にとっては
思い出の詰まったものかもしれません。

苦しい時、癒してくれた存在かも知れません。
人生の華々しき時代の象徴だったかもしれません。

どんな盆栽であれ、
人それぞれの思いとともに盆栽がある。

 

そうだとすれば、
高齢の方であればあるほど
盆栽を見る目は、懐が深いのだと思います。

怪長には、
ちょっと背伸びしても
届きそうもありませんが、

わび、さびの世界に通じるものかもしれません。

努力を重ねること、そのものが盆栽

そうですよね。
この方がおっしゃる通り、
ひと鉢の命ある盆栽が少しでも輝きをますように

毎日水をやったり、芽摘みをしたり
いろいろと手入れをしながら
楽しい時間を共に過ごす。

 

これが盆栽かもしれません。

盆栽の形や出来栄えにとらわれず、
人間のその時の技術や能力にこだわらず

盆の中の命の輝きと共に過ごす。

その時間と、空間そのものが
盆栽なのかもしれませんね。

メールをいただいた84歳の方の盆栽への思いは
怪長に「盆栽とは何か」を教えてくださいました。

そのすべてを怪長自身が
受け止めることができたかどうか
ちょっと自信はありませんが、
かなり盆栽というものの見方が変わりました。

ありがとうございました。
こころより、お礼申し上げます

怪長

 

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