ミニ盆栽の正面の決め方-その2・具体的な手順

 

前回は正面を決める考え方
みたいな内容でしたね。

盆栽の正面の決め方-その1・正面ってなに?<ミニ盆栽通信バックナンバー17>

今回は、盆栽の正面を決める
具体的な手順をお伝えします。

さっそくいきましょう。

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根張りで正面の候補を決める

正面がはっきりしていないとか
どこを正面にしようか迷っている場合は

まず、鉢を目の高さに合わせて
幹の根元の根の張り方を見ます。

根が用土に埋まっているときは
少しほじってみてください。

いろいろな根の張り方があります。

四方に根が伸びている場合と
四方に伸びていない場合があります。

四方に伸びているときは
一番太くて強く張った根が手前に来ないように、
右か左、または奥に行くようにして見てみます。

根が左右に広がって、最も格好が良い場所を
正面の第1候補としておきます。

その次に格好が良いところを第2候補にしておきます。

幹模様でも候補を決める

根張りで正面の候補を決めたら
幹模様を見て、左右に形よく振れているところを選びます。

これも第1、第2‥と決めておきます。

次に、根張りと幹模様の第1、第2候補の
折り合いの良い場所を見ていきます。

枝がありますから、
枝に気を取られないようにしがなら
根張りと幹模様に注目して選んでいきます。

根が四方に伸びていない場合も
太い根があなたの方を向かないようにして、
左右に広がるところを選びます。

枝振りと正面の関係

根張りと幹模様で正面が決まったら
次は枝振りを見ます。

このときは、木を真上から見ます。

木を真上から見ると
だいたい、楕円形の形をしています。

直径の長い方が正面から見た左右です。

直径の短い方が正面、もしくは裏側
ということになります。

ここで問題になるのが
根と幹模様で決めた正面と
枝振りで決まる正面が合わない‥‥ことです。

幼木の時から正面を意識して
針金かけや剪定をしてないと
そうなることがよくあります。

木の正面で重視するのは
根張りと幹模様なので
枝振りが合わない時は

・剪定をして長い枝を切る
・短い枝、小さな枝を育てる
・針金をかけて枝の向きを変える

という作業をしていきます。

上から見た時の枝葉の分量は
正面側が3割、裏側が7割程度です。

そのような配分にすると
正面から見た時に根張りと幹模様が
よく見える盆栽になります。

実際にはうまくいかないことも多い

ところが、この手順で実際にやってみると
なかなかうまくはいきません。

根張りと幹模様で正面を決めると
切りたくない、立派な枝を切らなければ‥

のようなことが起きてきます。

そういう時は
枝振りを重視して幹模様を我慢する。

そんな発想もありです。

ミニ盆栽のように小さい木は
この手順にこだわりすぎると
うまくいかないこともよくあります。

できれば、木が小さいうちに
「どちらが正面になるのかな‥‥」と

将来の木の姿を想像しながら育てていくと
やりやすくなります。

そのための知識として
正面の決め方を意識していただければ幸いです。

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盆栽の正面の決め方-その1・正面ってなに?

盆栽の正面の決め方-その1・正面ってなに?<ミニ盆栽通信バックナンバー17>

「この木、どう剪定すればいいのだろう‥」
と、悩んだことはありませんか?

そういう時は、
正面がどこか決まっていなくて
漠然としていることが多いのです。

正面が定まらないと、
どの枝をどうせん定してよいか
分からなくなるのです。

伸びすぎた枝を切るだけだと、
いつかは変な格好の盆栽になってしまいます。

なので、今日は
盆栽の正面は「どうやって決まるのか」お伝えします。

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正面を決める3つの要素

木の正面の決め方は
おおざっぱにいうと

「どの方向から見たら一番格好よく見えるか」
ということになります。

ミニ盆栽は手に持って
回しながら見ることができますから
やってみてください。

あぁ、こっちかな?
「こう見るとかっこいいな~」

そう思ったら、次に、
「なぜ?」と問いかけてみてください。

心の中で、なぜ?
と思うだけでいいです。

幹の曲がりが良かったり、
根の張り方がよかったり、
枝ぶりが良かったりします。

つまり、正面を決めるのは
その木の良いところを発見することなのです。

そこで、
木の良さが現れるポイントを
おさえておきましょう。

ポイントは

1、根張り
2、幹の模様
3、枝ぶり

この3つです。

重要視する順番も

1、根張り
2、幹の模様
3、枝ぶり

になります。

そして、この3つに共通するキーワードが

「左右」です。

「前後」ではなく「左右」。

みんなが知っていることなのに、
意外にうまくいかないことが多いですよね。

根張りは左右にしっかり張っていても
幹が前後に曲がっている‥とか

根張りがしっかりして
幹も左右にちょうどよく振れているのに
枝が左右にない‥とか。

困りますよね、そういう時は。

なぜ、困ってしまうかというと

木を育てる段階で
意識していないからなんです。

怪長も、意識しないで
ただ枝を切っていたことがありますが、
今も悩みの種になっています。

それはそれで、
「仕方ないな~」とは思っていますが、

できるなら、最初から
正面はどこか‥‥と意識しながら
育てるといいわけです。

自然が作り出す根張りと幹模様

ところで、なぜ
根、幹、枝の順番かというと
怪長の独断と偏見ですが‥‥。

根張りは、
その木がどんな場所に
生きているかを連想させます。

例えば、

広い草原か
海辺の砂地か
山の頂上付近の斜面か
崖の上か、崖の途中か‥
ゴツゴツした岩のある場所か

いろいろありますよね。

場所によって根の張り方も違ってきます。

広い大地なら四方に根を張って
真上に高く伸びることができるでしょう。

岩のあるところなら
四方に根を伸ばすことができません。

懸崖もそうですね。

なので、まず根張りが
その木のある場所を連想させる
重要な要素になります。

次に幹模様です。

幹模様とは、
幹の傾きや曲がり方のことを言います。

これは、木のある場所と
環境で変わってきます。

例えば、
広い平地に育った木は四方に根を張り、
真っ直ぐ上に伸びることができます。

直幹という樹形になりますよね。

幹はほとんど曲がりがなく
真っ直ぐに伸びます。

箒作(ほうきづくり)りもそうですね

ところが、
強い海風が吹く場所にある木は
幹が山側に傾きます。

すると、樹形は
吹き流し、斜幹、模様木になります。

崖の途中なら
いったん下を向いて伸びた幹が
先端の方で上を向くような幹になります。

木がある場所と環境を意識する

最後は枝ぶりですが、

枝は、木のある場所と
その環境に影響されますから
根張りがあって、幹模様があって、
その次に枝ぶりが定まっていく、ということになります。

もちろん、
手に入れた盆栽が自然の摂理の通りに
なっているとは限りません。

種から育てたり、
幼木から育てたり、
素材を購入して育てたりもしますよね。

どんなときでも、
その木がある場所と環境を
意識しながら育てていくと

自然を連想させる木になっていきます。

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ミニ盆栽の正面を決める手順と3つの要素

木を鉢に植え付ける時は木の正面を定めます。木の正面を決める要素は次の3つです。

  • しっかりした根張りが見える位置
  • 幹のよく見える位置
  • 枝が左右に伸びている位置

正面を決める手順を紹介します。

木を真上から見る

上から見る
盆栽に仕立てようとする木を真上から見てください
写真の上下に短く、左右に長くなっています。

長い軸に直角に向くところが正面になります。
2方向のうちどちらかになりますが、
まだどちらが正面か決めていません。

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根張りを見る

根張りを見る2

根張りを見る1

根も枝ぶりと同様に
左右にしっかり広がっている方のどちらかが正面になります。

2枚の写真を見比べて根張りがしっかりしている方が正面です。

この木は根張りに大きな差がありませんから
根張りの点ではどちらが正面でもよいのです。

次に幹がよく見えるのはどちらか、を見ていきます。

幹を見る

枝ぶりと根張で正面がどちらかはっきり決められなくても
幹がよく見えるなら、そちらを正面にしましょう。

上下2枚の写真を見比べると
怪長なら下の写真の方を正面にします。

優れた盆栽は
根張、幹、枝ぶりの3つがそろっていますが、
正面に3つの要素をきちんと備えた木は
ありそうでいて、なかなかありません。

幹が曲がりがある場合は
左右に揺れている方、曲がりが分かる方が正面です。
前後に揺れている方を正面にはしません。

困るのは、枝ぶりと根張りと幹が合わない時です

はじめから合わせながら仕立てることができれば
それほど大きくずれないのですが、

仕立て鉢やポット、畑で育てているうちに
何かのはずみでずれることがよくあります。

この場合は幹、根張を優先して、
それに合わせて枝ぶりを整えます
数年間の時間をかけて剪定することになります。

曲がりのある幹で左右の揺れを優先したい場合は
根張りをみせることは一時、諦めて
根張が良くなるまで待つことになります。

すべてを満足できる正面がない場合も多く
そういう時は数年かけて辛抱強く樹形を
整えていかなければなりませんね。

ここから先は余談ですが…

自然の木を見て素晴らしいと感じる時って
見ている方の人間はどの位置に立っているのでしょう

遮るもののない広い大地にまっすぐ立つ木を見る時は
風上に立つと幹がよく見えることが多いですね。

風を受ける方の枝が少ないからです。

山の斜面で木を見るときは、高い位置から見ますね。
下から見上げると、枝や葉で幹が隠れて
よくわからないからです。

逆に紅葉などは斜面の下から見ると
枝が木に覆いかぶさるようになって
色彩が豊かですが、
やっぱり根張りと幹と枝と葉が見える位置に立つのが
一番いいですね。

盆栽もそれと同じで、
根張りと幹と枝ぶりがよく分かるように
仕立てるのが理想ですね。

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