適期を外した夏の植え替え

▲枯れ始めたカラマツ

ここ数日、似たようなご質問がありました。

・適期を外した植え替えはどうでしょう?
・夏の終わりころ植え替えてもいいですか?
・購入した盆栽を今時期(夏に)植え替えたいのですが‥

答えは、いずれの場合も
「なし」なのです。

まずは上の写真をご覧ください。

カラマツを夏に植え替えると
このようになります。

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夏に植え替えたカラマツが‥

この写真は

ミニ盆栽なぜなぜその7「植え替えの時に根を切るのは」

上のURLの記事を書くために
昨年の8月上旬、植え替えました。

それから2週間後、
葉が茶色になって枯れてきました。

このあと、枯れずに持ちこたえて
今年は復活しましたが、ちょっと、焦りました。

植え替えの適期は新芽が開くちょっと前

たいていは、
木が冬眠している間に植え替えます。

最も良い時期は、新芽が開き始める直前。
地域によって違いますが3月ごろですね。

何月と覚えるよりも
例えば、ソメイヨシノが咲くころ‥‥
というように覚えると分かりやすいです。

ちなみに、怪長は
庭の千島桜の咲くころには
植え替えで忙しくなります。

 

冬に蓄えた養分を使って葉を開く

木は、夏から秋にかけて養分を蓄え
寒い冬には活動を休んでジッと春を待ちます。

温かくなって、
葉を出しても凍らない時期になると
芽を少しずつ膨らませて準備をします。

葉が開き始めると、蓄えた養分を
どんどん使って葉を大きくしていきます。

葉が出そろうと光合成で養分を作り出し、
枝や葉、根をさらに伸ばすわけです。

春の植え替えをするのは
木が葉を開く前、芽が膨らむ直前に
植え替えをすると良いわけです。

枝を切り詰めたり、
根を半分くらい切って小さくしても大丈夫。

蓄えた養分で葉を広げ、根を伸ばします。

そうすることによって、
木を小さいまま、保つことができます。

カラマツも、
植え替え適期は新芽が膨らむ前。

ちょうどこの写真の時期です。

これは4月の中旬です。
新芽が膨らみかけています。

この時期だと、根を半分以上切っても大丈夫です。

根と木のボリュームを同じにしても枯れることがある

5月上旬になると葉が開いてきます。

それから植え替えするときは
根を切ると同時に、枝を切り詰めて
根と木のボリュームを同じにしないと
枯れてしまいます。

夏に植え替えをすると
もっとシビアになります。

根を切って、枝も切って
根と木のボリュームを同じにしても
枯れやすくなります。

枯れなかったとしても
冬になるまでに十分に養分を
蓄えることができないので、元気がなくなります。

なので、夏の植え替えは
基本的にはしません。

 

植え替えせずに環境を改善する

とはいっても

盆栽店やホームセンターで
植え替え時期ではないのに
盆栽を見つけて思わず買ってしまった‥‥

というのはよくあることです。

すぐ植え替えたくなりますよね。

でも、ちょっとだけ考えてみてください。
「今、植え替えするのがいいのかな~」って。

もし、

・鉢底の穴から根がでている
・用土が古そうで、固くなっている
・木に元気がない感じがする

この3つに当てはまるのなら
適期でなくても植え替えが必要かもしれません。

そういう時は
植え替えという発想ではなく
「環境を改善して木に養生してもらう」
という発想になります。

怪長がよくやるのは
根をほぐさずに鉢からすっぽり抜いて
ひと回り大きな鉢にそのまま移し替えます。

水はけのよい用土でくるむ感じにして
翌年の植え替え適期まで、
待つようにしています。

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ミニ盆栽はなぜ枯れる?|自然の木は枯れないのに

photo credit: 等々力渓谷_R0011076 via photopin (license)

鉢に入れた木は水やり、植え替え、遮光、剪定といった管理をしなければ弱って枯れてしまいます。
ところが自然の木は管理をしなくても枯れることはありません。なぜでしょう?
自然の木が枯れない理由を考えるとミニ盆栽の管理がなぜ必要なのか見えてきます。

自然の木が枯れない理由

大地の中で根が自由に伸びることができるからです。常に新しい根が伸びています。
地中ではものすごくゆっくりですが常に水が動いていますから、水に溶けてた酸素が常に根に供給されています。

しかし、鉢の中では根が自由に伸びることはできません。水
も常に動いているわけではありませんから、
鉢の中に水を通して水を供給しながら酸素も補給する必要があります。

赤玉土や火山礫を篩いにかけて微塵を取り除き、調合して用土として使うのは、
通気性と保水性を高めた用土で根を包み、毎日、水やりをして水分と酸素を補給する必要があるからです。

鉢の中に水と酸素が供給されると新しい根が伸びて木は健康を保つことができるます。
根が伸びすぎると、保水力が弱まって酸欠状態となり根腐れを起こすので、植え替えが必要になります。

大地に降った雨は、腐葉土に貯めこまれ徐々に地面に浸透していきます。
浸透した雨はゆっくり地下に浸透していきますから、
日照りが続いても土の奥深くまで乾燥することはありません。

雨が降り続いても、水が停滞することなく土の中をゆっくり流れていくので根腐れすることもありません。

西日や夏の強い日差しを浴びても葉やけしない理由

すべての葉が強い日差しにさらされるわけではないからです
西日が当たるのは木全体の西側だけ、それも数ある木のうち西に面した木だけです。

盆栽で西日を避ける理由

大気や地面など周囲の温度が上がっているのに日を当てると葉の温度が上がり過ぎるためですが、森や林は温度がそう高くならないので、西日を受けても影響が少ないのです。

森を伐採した時は、急に日当たりの良くなった木が一斉に枯れてしまうことがあります。
それまで強い日差しにさらされなかったため、適応できないからです。

肥料を与えなくても木が大きくなる理由

枯れ葉が腐葉土になり養分を木に供給しているためです。
木にとって腐葉土はバランスのとれた自然の肥料なのです。

厳しい寒さでも枯れない理由

寒さに強い木しか生き残れないからです。
寒さに弱い木は、芽を出したとしても枯れてしまい、森を形成する一員にはなれません。
枯れない木しか生き残れない、と言った方が分かりやすいかもしれません。

乾燥した風が吹いても枯れない理由

森の中には水分があり、乾燥した風を直接受ける葉も一部だからです。

剪定をしないくても素晴らしい樹形になる理由

日当たりの悪い葉や枝が自然に淘汰されるためです。
バランスの悪い木は自然に倒れ、日当たりの悪い枝は自然に枯れ落ちるためです。
自然の力がいつの間にか剪定をしているということです。

病害虫も木を枯らす原因になりますが、病害虫にも天敵がいて、常にバランスをとっています。
時たま、ある種の害虫が大発生し、森の木が一気に弱ることはありますが、
原因は人間が人工的に同じ種類の木を植えて、森の多様性を損ねた場合に起きやすくなります。

鉢の中で木を育てる盆栽は、言い換えれば木を大地から鉢に移し替えることですから、
自然の持っている条件を人間が補う必要が出てきます。

水やり、植え替え、用土、施肥、病害虫駆除、剪定…。
すべては、自然が持っている環境を人間が整えなければならない、ということです。

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ミニ盆栽を枯らす原因ベスト5|最も多いのは乾燥

気に入ったミニ盆栽を枯らしたことがあります。
1鉢や2鉢ではありません。三桁まではいきませんが…。
原因は次の5つに集約されます。

“ミニ盆栽を枯らす原因ベスト5|最も多いのは乾燥” の続きを読む

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ミニ盆栽を枯らす初心者の失敗例|やってはいけない7つのこと

ミニ盆栽を始めようと思っている方が
失敗しやすい事例を紹介します。

怪長(ブログ管理人)の失敗談もあります。
ちょっと恥ずかしいですが ^^; 

もし、あなたが同じことをしていたら…
大切なミニ盆栽を枯らてしまうかもしれません。

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1 鉢に庭の土や畑の土を入れていた

鉢底の穴に石を挟んで畑の土を詰め込んでいました。

畑の土なら栄養もあるし、木はすぐ大きく
なるだろうと思っていました。

ところが、1ヶ月ほどで枯れました。

初めて盆栽を作ろうとして怪長が一番先にやった失敗です。

原因は根腐れです。根が小さかったのも原因です。

盆栽には用土(ようど)という盆栽専用の土を使います。

用土は

  • 通気性を保つ
  • 水分を保つ

という2つの重要な役割を同時に果たしてくれます。

主に赤玉土(あかだまつち)と
砂(火山れき)を調合して使います。

木の種類や日当たりなど鉢を置く環境
によって調合を変えて使います。

カテゴリーの「用土」にある3記事が参考になります

2 根が小さいのに木は大きいまま

山から採取してきた木や庭にあった幼木を
抜いてミニ盆栽の素材にしました。

根を鉢に入るサイズに切ったまでは良いのですが、
木はそのままの大きさでした。

植えたの木よりも根が小さかったのです。

初めて作った10鉢は、ことごとく枯れてしまいました。

根元から上の木と根はほぼ同じボリュームに保つのが基本です。
根を切って小さくしたら、木もほぼ同じボリュームに切り詰める必要があります。

ミニ盆栽用の木の準備
ミニ盆栽は難しい?|3つの基本を知れば簡単
が参考になります。

3 寒そうだからと盆栽を家の中に入れる

寒い時期に盆栽を家の中に入れると枯れます。

必ず枯れるというわけではありませんが、家の中で
盆栽が好む環境を維持するのは難しいのです。

暖房がきいているため乾燥しやすくなります。

じょうろで水をやるわけにもいかず、
つい霧吹きで水分を与えてしまいます。

一見みずみずしくても、鉢の中では
水不足や酸欠が起きやすくなります。

木は水分と同時に根の周囲に酸素が必要なので、
鉢に水を通す必要があります

ところが、始めたばかりの方は
その点に気づかないことが多いのです。

夏も「暑そうだから」と言って冷房の効いた
部屋に入れると乾燥してしまいます。

4 雨が降っているから大丈夫と思う

体調が悪い日とか、二日酔いで寝坊した時は
朝の水やりが辛いこともあります。

ちょうどよく、雨が降りそうな空。

怪長も「今日の水やりは天気に任せよう」
そう思って大失敗したことがあります。

降ると思っていた雨は降らずに
午前中から晴れてしまいました。

仕事を終えて自宅に帰った
時には葉が縮れていました。

それ以来、小雨の中でも水やりは欠かしません。

カテゴリーの水のやり方」にある2つの記事が参考になります

5 受け皿に水を張り、その上に鉢を置く

ミニ盆栽をいつも側に置きたくて、この方法を思いつき、
会社のデスクの上においておきました。

最初の1ヶ月はあまり変化はなかったのですが、
次第に弱り、最後は枯れてしまいました。

盆栽を水に浸したままにしておくと
通気性が悪くなって根が弱ります。

6 鉢を石やコンクリートの上に置く

石やコンクリートの上に鉢を置くと
一見、見栄えがすることもあります。

ところが、
日差しで石やコンクリートが暖められ、
非常に乾燥しやすくなります。

コンクリートからの輻射熱(ふくしゃねつ)は
葉の裏や幹、枝にも当たるので思った以上に
乾燥しやすくなります。
ミニ盆栽は置き場所が肝心|西日を避ける理由?が参考になります

7 肥料をやり過ぎる

肥料をやり過ぎると根が弱り、枯れる原因になります。

肥料をやると大きく育つと思いがちですが、
基本的には肥料をやる必要はありません。

鉢の中で不足しがちなチッ素、リン酸やカリなど
必要な養分を補って木の健康を保つという考え方で十分です。

肥料のやり方はこちらの記事を参考に
肥料のやり方|ミニ盆栽を元気にするには

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