幹を太くするための3つの方法<メリットとデメリット>

「幹を太くするにはどうすればよいのでしょうか?」こんなご質問をいただきました。盆栽を始めた人なら誰しも「幹を太くしたい」と思いますよね。怪長もういつもそう思っています。そこで、幹を太くする方法Vol.2をご紹介します。

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幹を太くするある方法を使ったカラマツの3年前後

2014年7月にカラマツの事例をブログに載せました。

こんなカラマツを

せん定したら‥‥‥‥

このようになって

それから3年経った2017年7月に

ほとんど大きくなっていませんが、
枝葉が増えて、幹もひと回り太くなっています。

■参考記事
ミニ盆栽の剪定の方法3|幹を太くするにはどうすれば

荒っぽい方法ですが考え方はこの記事の通りです。

ビフォー・アフターを並べて見ました。

左が2014年7月です。
ボウボウに伸びたカラマツの枝を切って
小さくしたのが中央の写真です。

それから、3年。
右のようになりました。

樹高は8センチくらいで
3年間で数ミリしか伸びていません。
※芽摘みして伸ばさないようにしてます。

枝が増えました。

 

実は失敗していた‥あぁ‥( ;∀;)

失敗したのは【写真】左の黄色い丸の枝を切ったことでした。

そのため【写真】右のように
左側の丸のところに空間ができてしまい
これを将来、なんとかしなければなりません。

あの枝があれば、
凄くかっこ良くなったと思います。
あぁ‥( ;∀;)

ということで

 

幹を太くする3つの方法の概要

自然の木は幹が太い分、樹高もあります。
自然の木で幹だけが太くなる木はないのです。

盆栽も同じで、
幹を太くするには一度は背を高くします。
すると幹も太くなります。

ところが、背が高いままだと盆栽になりません。

そこで、太くしたら幹を切る‥‥を繰り返します。

単純に切っただけなら、格好が悪くなるので、
切る場所の下の枝を新しい幹に立て替えます。

これを「芯の立て替え」といいます。

芯を立てかえて新しい幹をつくりその幹に枝を増やしていくと
幹が太く、背が高くない盆栽ができます。

【写真】左と【写真】中央の「A」が
新しい芯というわけです。

・Aが伸びたら切り戻す
・別な枝を伸ばして、また新しい芯を作る

これを繰り返しながら育てていくと、
小さいまま徐々に幹が太くなります。

幹の下が太く上に行くにつれ細くなる
「こけじゅん」も芯の立て替えで作っていきます。

でも、それを鉢ですると、すごく時間がかかるので
早く大きくする方法をとる人もたくさんいます。

2通りの方法があります。

1 地面に直接植え替える
2 鉢の代わりにザルを使う

 

その1・地面に植える

驚異的な速さで大きくなるので
その分、幹もすぐ太くなります。

もし、写真のカラマツを地面に植えたら、
太さは軽く2倍になっているでしょう。

ただ、この方法は、根が太く長く伸びて
幹や枝も伸びすぎる危険があります。

そこで、2年に1度は地面から抜いて
根と枝を整理して地面に植え戻します。

デメリット

目を離すとすぐに大きくなって
盆栽にならなくなる‥‥です。

 

その2・ザルで育てる

ザルで育てる時は、用土に川砂を使います。

水はけ、通気性が極めてよいので、
どんどん水をあげて、肥料もたくさんあげるようにします。

すると早く大きくなります。

根はザルの縁まで伸びると生長が止まり、
別のところから根を出すので、
細かい根がたくさん増えます。

この方法は、すぐ水きれを起こすので
夏はしょっちゅう水をあげる必要があります。

デメリット
枯らしてしまいやすい‥‥‥です。

 

一番良い盆栽ができるのは

時間をかけて少しずつ太くしていく方法です。

幹肌も、枝のきめ細かさも
時間をかけて作ったものの方がよいです。

地面やザルである程度そだててから
鉢に切り替える方法もあります。

鉢を使って大きくするには
ダオン鉢や素焼きの鉢を使用し、
ひと回り大きい鉢に植えるといいです。

大きな鉢に入れるより
「ひと回り大きい鉢」の方が
細かい根が増えやすいのです。

例えば
五葉松の場合は芽切りをせずに

・みどり摘み・芽かき・せん定・針金かけ
・枝抜き・芯の立て替え・水やり・肥料・日に当てる

これを丹念にすることで、
よい盆栽になっていきます。

怪長のカラマツの場合は、
芽摘みと針金かけだけで作っていきます。
これから針金をかけていくので
あと5年くらいはかかると思います。

 

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ミニ盆栽の剪定の方法3|幹を太くするにはどうすれば

ミニ盆栽は、木が小さいのになぜ幹が太いの?
こんな質問をいただきました。

あるんです(^^) 幹を太くする方法が…。
魔法ではありませんよ。剪定のやり方です。

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思い切って剪定する

それは、少し大きくなった木の幹や太い枝を
分岐している根元から切る強剪定(きょうせんてい)
で実現できます。

極端な例ですが、30㎝ほどに育った木は
幹の周りが1㎝程度になっています。

その木を根元から3、4㎝のところでバッサリ切ります。

枝が全部なくなるので、とても勇気が要りますが、
元気のいい木だと残った幹から芽を吹きます。

その芽を大切に伸ばしながら切り詰めていくと、
太い幹に枝がたくさんついて小さい木なのに太い幹
になります。

本来は樹形を整えるためにするのが強剪定です。

必要に応じて強剪定をしながら時間をかけて、
枝の先を切り詰める弱い剪定で樹形を整えます。

強剪定の実例を紹介します。

ただし、少々荒っぽい極端な例です。

強剪定1

これは、樹高16㎝になったカラマツのミニ盆栽です。

剪定をサボったら枝が不揃いになり、
樹形が崩れてしまいました。

その結果、木の正面も変わってしまいました。

通常の強剪定でも樹形を回復することはできますが、
サンプルに、荒っぽい強剪定をすることにしました。

強剪定2

赤い線のところを思いきって切ります。

切るときは、切った後の樹形を十分に想像してくださいね。
「あ、失敗した」と思っても、後の祭りですから。

どこを切るか十分検討する

強剪定3
切り終わった後の樹形です。

もう少し考えればよかったかな…とちょっと
後悔していますが、木の高さの割には幹が太く
見えることがお分かりいただけると思います。

鉢も小さくして、豆盆栽に近くなりました。もとの鉢は、
鉢の台になっているiPhone4Sとほぼ同じでした。

枯らさないように大切にしていると、幹からも、
残りの枝からも芽が出て新しい枝が増えます。

樹形を整えるのはそれからでも遅くはありません。

…と、自分に言い聞かせているような気もしますが… ^^; ハハハ

強剪定をするのは通常、休眠期(冬から初春にかけて)
ですが、木の種類によっては夏の初めまでは大丈夫です。

積雪寒冷地では5月末くらいまでです。

このカラマツミニ盆栽の1年後の姿を記事にしました。
ミニ盆栽なぜなぜその10「小さいのに幹が太いのは?」

その後の管理や水やりに気を使いましょう

休眠期でない時に強剪定をすると、木は体力を消耗します。

生命力の強い木、細かい根が十分にあって
勢いがあることを確かめてからにしましょう。

これほどの強剪定に耐えられる木は、
怪長(ブログ管理人)の知っている限りでは
ニシキギ、ツルウメモドキ、ボケ、モミジ、カラマツです。

ほかにもあると思いますが、試していません。

ここで思い出してほしいのは
木のボリュームと根のボリュームはほぼ同じ
という点です。
参照植え替えをする2つの理由|ミニ盆栽を生き生きと

木のボリュームが根よりも小さくなると芽を吹いて
根と同じボリュームに保とうとします。

この原理を利用するので
強剪定をするときは、なるべく根を残して
芽吹きを促すようにしておきましょう。

街路樹の枝をバサバサ強剪定しているのを見たことはありますか?

次の季節にはどんどん枝が出てきますよね。
理由は根をそのまま残して枝だけ切るからです。

丸秘ですが…強剪定の名人がこの世にはいます。

怪長なら勇気がなくて、とてもできない極端な強剪定を
いとも簡単にやってのける優秀な剪定師がいます。

それは、こちらの記事で紹介しますね。
野ネズミは剪定の天才?|ミニ盆栽の樹形を一瞬で変える

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