ミニ盆栽なぜなぜその4「せん定はなぜするの?」

せん定とは「枝を切って樹形を整える」ことです。盆栽を作るには、せん定を欠かすことはできません。でも、なぜ、せん定しなければいけないのか‥?
理由が分かると、せん定を上手にできるようになります。

せん定をしないとどうなるの?

立派な盆栽でも、せん定せずに育てていくと、
枝が増えてボサボサになったり、大事な枝が枯れてしまったり、
小枝と小枝の間が長くなって変な格好の木になってしまいます。

もはや、盆栽とは言えなくなってしまうのです。

山にある自然の木はせん定をしないのに、なぜ?

不思議ですよね。
自然の木は、せん定なんて誰もしてくれません。
ところが、素晴らしい樹形になります。

その木を見て、盆栽の樹形に生かすわけですから、
鉢に植えた盆栽も、せん定をしない方が良いのでは?
な~んて、思ってしまうと大変なことになります。

山の木と、盆栽の最も大きな違いは

山の木が素晴らしい樹形になるのには数百年もかかるのに
盆栽は数年から数十年で樹形を作る

ということです。

自然の木はどのように育つ?

自然の木は、まず太い根を伸ばしながら幹をどんどん伸ばしていきます。
次に、木を支えるための横根を伸ばします。

一方、幹の方は横根が伸びるのと同様に、枝を増やしていきます。
幹の先端をどんどん伸ばし、強い枝もどんどん伸ばします。

葉を増やすためですね。

増えた葉で光合成をして、養分をつくりだし、
幹と枝と根を大きくさせます。

光合成をたくさんできない枝には根から養分の供給が途絶えます。
すると、日陰になった枝は淘汰されて枯れていきます。

幹の同じ高さのところに複数の枝があるときは強い枝が伸び
弱い枝は枯れていきます。

同じ方向に平行に伸びる枝も、光合成がたくさんできる枝に
養分が供給されるので、長い年月を経て、どちらかが枯れます。

もし、雪の重みや強い風で枝が折れたら
新たな枝が生まれるようになっています。

葉が虫に食われてなくなったら、
新しい葉が出てきます。

自然の木はこのようにプログラムされています。

自然の木を、鉢に植えたらどうなるか?

鉢に植えられたからといって、
木はプログラムを変えることはありません。

やはり、強い枝、光合成をする生産性の高い枝に養分を供給します。
弱い枝、つまり生産性の低い枝より、強い枝を重視します。

枝の途中から真上に伸びる枝や、真下に伸びる枝、
平行な枝、隣の枝から伸びた枝と交差する枝‥などなど

ありとあらゆる方向に枝を伸ばします。

こうした、躾されていない悪ガキのような
無法者のような行動は、自然の中では必要なことなのです。

もし、伸ばした枝が太陽の光を十分に受けられず
光合成ができなかったら、やがて枯れていきます。

自然の中ではこれを数十年、数百年のスパンで実行しますが、
木はこれと同じことを

鉢の中でもやってしまうのです。

困ったもんですね~。
とはいっても、人間が勝手に鉢に移し替えているのですから
文句を言うのはお門違いというものです。

では、どうするのか‥?

ですよね。

せん定は、

  • 強いところを切る
  • 重なる枝や真上、真下に伸びる枝を切る
  • 平行枝、車枝を整理する
  • 交差する枝を作らないように切る

ということになります。

盆栽は、自然の木の生涯を10分の1くらいに短縮するので、
やがて枯れる枝は、あらかじめ作らない。

せん定をすることによって、弱い枝にも養分を供給し
どの枝も力を合わせて光合成をしながら、
数百年先の木の樹形をめざしましょう

というのがせん定の考え方です。

では、根はどうするの?

根も、枝と同じようにせん定します。
枝ではないのでせん定とは言わずに根の整理とか言いますね。

太い、勢いのある根を切ります
交差する根を切ります
上に伸びるね、下に伸びる根も切ります。

ね、枝のせん定とおなじでしょ。
それを植え替えの時に、同時にするのです。

どんな枝を切るのか、詳しくはこの記事をご覧ください
ミニ盆栽の剪定の方法 1|切るべき枝は?
剪定(せんてい)の実例|どうする?崩れたミニ盆栽

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ミニ盆栽なぜなぜその3「葉刈り」

葉刈りはなぜするの?‥おっと、その前に葉刈りってそもそも何?ですよね。葉を刈り取ってしまうのを「葉刈り」といいます。せっかく生えたのに、なぜそんなことを‥と思うかもしれませんね。怪長も、初めて葉刈りを見たときは唖然としました。

葉刈りをすると、どうなる?

葉の刈り方は、すべての葉を刈り取る方法と、一部分だけ刈り取る方法があります。
刈り取る時期は、葉が出そろって、緑が濃く、しっかり固まった後です。

刈り方は、葉の付け根、柄を残して刈り取ります。
ミニ盆栽だとハサミで1枚ずつ丁寧に切り取った方が枝を痛めることはありません。

大きめの盆栽だと手でむしり取ることもあります。
ヤマモミジ葉刈り1
▲上の写真はヤマモミジの葉をむしっているところ

葉を全部刈り取ってしまうと、当然、幹と枝だけになって「大丈夫かな‥?」としんぱいになりますが、
大丈夫です。1カ月ほどで次の新しい葉が出そろいます。

新しい葉は刈り取る前の葉よりも小さくなります。

葉刈りをすると、どんな効果が?

葉が無くなると、幹や枝、フトコロに太陽の光が当たり、
フトコロ芽や胴吹きを促すことになります。

小さな枝を増やすことにもつながります。

ヤマモミジ葉刈り2
▲葉刈りして1カ月後

葉の一部を刈り取る時は、勢いの強い大きい葉を取り除いて、
葉の陰に隠れている勢いの弱い小さな葉に太陽の光を当てるのが目的です。

木の上部、枝の先端は勢いが強いので
部分的に葉刈りをするをする場合は、
ほとんどが木の上部と枝の先端になります。

大きな葉を刈り取った後に小さな葉が出てくると、
葉の大きさが揃うというわけです。

ヤマモミジ葉刈り3
▲小さな葉が出てきました。

葉刈りをする前にしておくこと

勢いのある葉を刈り取る場合は
あまり気にしなくてもいいのですが、

全部を葉刈りするときは、
木全体に勢いがあるかどうか注意する必要があります。

葉刈りは、木にとってはストレスになります。

そりゃあ、そうですよね。
葉を出して、これから光合成をしようというときに
みんな刈り取られてしまうのですから。

葉刈りをすると、木はエネルギーを消耗するので、
液体肥料を与えて元気をつけておきます。

葉刈りは毎年するの?

元気のある木なら毎年しても問題はありません。

特に、フトコロ芽を育てたいとき、
木の上部や、枝先の勢いを抑えたいときは
毎年、葉刈りをした方が木が喜びます。

でも、葉を小さくする目的で
毎年、全部葉刈りをすると、次第に木が弱ることがあるので、
様子を見てからにしましょう。

木に元気があるかどうかは、葉を見ます。

  • 葉の緑が濃い
  • 葉に張りがある
  • 葉が大きい
  • 厚みがあってしっかりしている

こういう木は元気です。

反対に、

  • 色が薄い
  • 葉の厚みがない
  • 小さい

こういう木は、元気がないので
葉刈りをするのをやめ、

植え替えをして根をしっかり育てるとか
肥料を与えて
元気になってもらうことにしましょう。

広葉樹のモミジやカエデはよく葉刈りをしますが、

このほかにも、ケヤキ、ニレでも葉刈りをします。

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