これは盆栽です。
杉 Sugi (Japanese Cedar)- 盆栽美術館 – bonsai museum / Norio.NAKAYAMA
素晴らしい!
これは鉢植かも…
あっ、怪長(ブログ管理人)のミニ盆栽だ…(^^ゞ
どこが違うのでしょう?
違いを見分ける視点をお伝えします。
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目 次
鉢植えとは
生き生きと育つよう環境を整え、
その植物の性質を引き出すのが鉢植えです。
草花、樹木すべてに当てはまります。
盆栽とは
自然界に生きる木の姿を鉢(盆)の中で再現し、
自然の風景を連想させるような木の姿(栽)を
つくりだした鉢植えです。
違いは、自然の風景を連想できる
姿を持っているかどうかです。
上の2枚の写真を見比べると、
違いが歴然としていますね。
最初の写真は、大木の感じがすごくします。
2枚目のは、木の姿はそれらしい
のですが、大木の感じがしません。
自然味を感じるまでには至らないですね。
なぜ違いが生まれるのか?
基本がありますので直幹の樹形で説明します。
・BはAの2分の1
・CはBより短く
・DはCより、EはDより、FはEより短い
・◯は裏枝
・■は裏枝を省略できる
・●は前枝
・1の枝は正面の真横から出ている
・1の枝の高さは全体の高さの3分の1から4分1のところ
・2の枝は1の枝の反対から出ている
・2の枝は正面側に伸ばしてもよい
・3、4、5…の枝は上に行くほど間隔が短くなる
・3の枝から上は少し前後させながら伸ばす
・裏枝も左右に振りながら伸ばす
・1の枝と2の枝で見ている人を包むようにする
・真上から見て枝が全体に広がるように配置する
直幹の着目すべき点は
・根張り
幹の根元から根が八方に均等に力強く張り出しているか。
・幹の姿
根元が太く、上に行くに従って滑らかに細くなっているか。
・枝の配置
左右と前後に交互にバランスよく枝が出ているか。
・葉のつき具合
枝全体に葉が茂り、日陰になる葉がなくて効率よく陽光を受けられる姿か
・幹肌
大きくて古い木にはそれなりの幹肌を持っています。
それを再現するには長い年月を必要とします。
・樹形がかもしだす雰囲気
力強さ、優雅さ、暖かさなど風情と気品があるか…など
模様木の基本は幹の曲がりです
②になると品格が現れます。
曲がりの上と下は3:7または4:6
③はさらに曲がりと懐を増やし変化をつけています。
曲がりを2つつけると懐は3つ。
上の懐ほど小さい
重要なのは木の曲がりが1度も中心線をまたがないことです
不自然な木の典型
自然の感じがしませんね。
自然の法則にしたがうようにすると
自然味が出るようになります。
模様木の着目すべき点は
・懐がバランスが良く配置されているか
幹に曲があるので懐も生まれます。
懐の大きさは下が大きく上が
小さいと安定した感じがでます。
・根張がよく、不自然さがないか
模様木の根張は直幹のように
八方に均等ではありません。
幹の立ち上がりは強く張った根の
反対側にが傾くのが自然です。
直幹・懸崖・株立ち・双幹のほか根あがりなど
特殊な樹形を除くほとんどが模様木になります。
盆栽では圧倒的に多い樹形です。
基本にこだわって無理に樹形を作ってしまうと
違和感のある盆栽になることもあります。
ミニ盆栽だと木も鉢も小さいので、
もっと自由に樹形を楽しむことができます。
まずは基本を知った上で、自然な姿になるよう
計画的かつ臨機応変に樹形を作ることが大切です。
口で言うのは簡単ですが、
実際には思い通りにはなかなかいきません。
豊富な知識と経験、熟練、情熱が必要になります。
自然が相手ですから計画通りに行かないのが普通です。
むしろその方が面白いのかもしれません。
それでも、いつも基本を意識
しながら盆栽を作っていると、
ちょうどいいところから新芽が出たり、
思わぬ時に素晴らしい素材に出合って
感動を与えてもらえることも多いのです。

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