ミニ盆栽って木をいじめてるの?|森に答えがあります

カナダ人の友達が、初めて作ったミニ盆栽をフェイスブックで紹介したところ、
「木をいじめてる」という反応がけっこうあったそうです。
複雑な表情を浮かべた友達…。
ミニ盆栽って木をいじめてることになるのでしょうか?
そう言いたげでした。

怪長(ブログの管理人)が子どものころ、
隣のおじいさんが盆栽の手入れをしているのをよく見ていました。

・針金をかけて枝を曲げたり
・葉をはさみで全部切って丸坊主にしたり
・鉢から木を抜いて根をバサバサと切っていたり
・枝をバツンと切ったり

子どもの目には木をいじめているようにしか見えませんでした。

・針金をかけて枝の向きを変えるのは葉に日光を十分にあてるため
・葉を全部切るのはモミジの葉刈りで、小枝を増やすため
・根を切るのは植え替えして根を健康に保つため
・枝を切るのは、徒長した枝の整理して樹形を整えるため

でした。

いじめているという反応の多くは、
木は自然の中で生きるべき、との考えに基づくようです。

それも一理ありますね。

では自然の森の中ではどんなことが起きているのでしょう。

スポンサード リンク
[ad#adsbon1]

日陰の木は淘汰されている

大きな樹の下には小さな木があります。
木の陰で僅かな光でかろうじて生きています。
大きな木が枯れて倒れると、光があたって伸び始めますが
木の寿命は数十年から長いものでは千年。
足元で枯れていく木がたくさんあります。

日陰の枝も淘汰される

樹の枝は光の当たる方へ伸びていきます。
陰になった枝には光が当たらず、葉が枯れます。
葉が枯れると枝も枯れ、やがて折れて落ちていきます。

長く伸びた枝は下を向く

長い枝は自分の重みで垂れ下がっていきます。
そうすることによって、光が当たりやすくなります。
1本の木がより多くの光を浴びようとすると、下の枝は長く垂れ下がります。
上の枝に覆われてしまわないように自然にそういう形をつくります。

自然の力は針金どころではない

冬になると雪が積もります。
ひ弱な枝は春までに折れてしまい、消えてなくなります。
折れなかったとしても大きく曲がってほかの枝に隠れて枯れていきます。
幹が細くバランスの悪い木は、幹ごと折れてしまいます。
風で倒れたり、大水で根がむき出しになることもあります。
厳しい寒さで凍結し、一瞬で幹が裂けることもあります。
山に残るのは自然の力に耐えた強い木か自然の脅威にさらされなかった木だけです。

種の大半は芽を出さない

大きなカシワの木の下には、秋になると地面を覆うほど実が落ちます。
何万個の世界ですね。

しかし、春になって芽を出すのは1割あるかなぁ~。
ほとんどの実には1ミリに満たない小さな穴が1個開いていて
中は虫に食われてボロボロになっています。

芽を出した木のうち、数十センチに育つのは数本。
それも大木の陰になり、そう簡単には育つことはできません。
そのうちに、虫に食われて枯れます。

離れたところから森を見ていると
自然が木にとって過酷なものには見えませんが、
実際のところ自然は想像よりはるかに厳しいものです。

それと比較すると、盆栽として生きる木は過保護なほど人間が環境を整えています。

もちろん人間が手入れを放棄したり、
亡くなってしまったら木も枯れてしまいますが、
それもまた自然の成り行きかもしれませんね。

木は常に無言

木がどう思っているのか…なんて考えても木から答えが返ってくることはありません。
木が生きる上では人間に伝えるものはなにもないということです。
人間がどう考えようと木は関知せず、ひたすら生きるだけなのではないでしょうか。

盆栽をする人間もひたすら手入れをするだけです。
無知による失敗は付いて回ることかもしれませんが、
人間の都合を優先させず木と向き合っていけば良いと思います。

スポンサード リンク


【ミニ盆栽の基礎講座】毎朝5時配信の無料メルマガ


ミニ盆栽の基礎講座をメールで毎朝、お届けします。
無料です。
用語集と失敗談特集のPDFもプレゼントしちゃいます。
詳しくはこちらをクリックしてね (^^♪

こんな記事もあります

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。