もうすぐ春!黒松の軸切り挿し芽室越冬隊<実況中継13>

連日、氷点下20度を下回る厳しいオホーツクの冬を、暖かい部屋でぬくぬくと越した黒松の軸切り挿し芽室内越冬隊は、もうすぐ春を迎えるのです。そのまんま中隊と、クネをつけた曲がり小隊も全員無事。あと1ヵ月ちょっとで外の空気を吸えるところまで来ました。昨年11月末から3カ月余りでけっこう育ちましたので、ご報告します。
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3カ月で5センチはおおきくなった黒松
軸切り挿し芽室内のポット苗です。
2016年12月に発芽して1年と3カ月後の姿です。
3月4日に黒松を外に出してみました。
室内で過ごした黒松にしてみると、ちょっと寒いかもしれませんが
太陽が照っているので、喜んでいるように見えます。
▲これは半年前の軸切り挿し芽。
ぜんぜん伸びないのもいますが、10センチほど伸びたのもいます。
ぜんぜん伸びていないのと、生長したのを比べてみましょう
同じ種で、ほとんど同じ時期に発芽して
同じ環境で育っているのに個体差がありますね。
左は3センチほど、右は15センチくらいあります。
後ろに見えるのは、平均的な育ち方をした黒松。
少し並べて見ました。
子葉は茶色に枯れていますが、しぶとくついています。
一番最初に出た本葉は茶色になってきました。
これは、昨年11月16日。
軸切挿し芽をしないでそのまま伸ばした苗。
▲こちらはそれから3カ月余り経っています。
オレンジ色の丸の中に新芽(みどり)が伸びています。
緑というには少しひ弱ですが、ここから葉が出て伸びていきます。
黒松室内越冬の環境とは‥‥
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◆暖房なし:別の部屋から暖気が流れてくる
◆室温:7℃~20℃ (平均15℃程度)
※最高気温は晴れた日の午後2時ころ
◆湿度:55%~60%
◆日照:窓ガラス越し
・晴天の日は午前7時半から3時ころまで
・曇りの日はモワッと明るい程度
・1日の平均は3~4時間
◆水やり頻度:3~4日に1回
◆肥料:なし
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オホーツクの5月の気温に近い状態です。
この環境が室内越冬にベストなのかどうかは、まだ分かりません。
人間にとっては寒いですが、
ムロを使用せず室内越冬するための
現実的な環境はこんな感じかと思います。
昨年の10月下旬に休眠状態になってから
室内に取り込むまでの間が1カ月程度なので
黒松にしてみると〝寝不足〟かもしれません。
いつ屋外に移すのか
4月の下旬から、外に出して。
風が強く寒い日は、室内に一時避難させながら
寒さに慣らしていこうと思います。
多分、寒くて葉が紫色になるかと思いますが、
昨年は5月の下旬には回復したので問題ないと考えます。
ちょっと変わった黒松になってきた2代目クロちゃん
土に帰った初代のクロちゃんとほぼ同じ場所から芽を出した2代目クロちゃん。
そのまんま中隊の末っ子で、小さいなりに育っています。
ところが、ほかの黒松とは違い全身から葉が出ています。
根元から枝分かれしていまして、このほかにも小さな芽が幹の途中から出始めています。
お!これは。将来どんな黒松になるのか。
「小さくて、形のいい黒松になればいいな~」と
勝手に想像しているのでした。クックック ( ̄▽ ̄)
ところで、雪の下で越冬している
軸切り挿し芽屋外越冬隊はどうしているのでしょう。
怪長にも分かりません。
黒松をムロなしの屋外で越冬させるのは
初めてですし、無事でいてくれるとよいのですが‥‥‥。
次回、ご報告しますね。
お楽しみに。

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