水を吸い上げる驚異の鉢「清梅焼」の通水性をテストしました。通気性が良く盆栽の素材を育てるのに良い素焼鉢と比較した実験です。水が抜けていくスピードは‥‥なんと素焼鉢の17倍でした。すごく乾きやすいことになりますが、 清梅焼は乾きにくいのです。なぜ?その秘密は‥‥‥まずは、実験をご覧ください
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目 次
鉢の穴を塞いで水を入れてみた
実験をしたのは
清梅焼を制作している
ほたるぶくろさんです。
ほぼ同じ大きさの鉢。
左の茶褐色の鉢が素焼鉢。
右の濃い茶色の鉢が清梅焼です。
両方とも底穴を水中ボンドで塞いであります。
水漏れは、なし。
そこに水100ccを入れました。
時刻は12時46分です。
2017年8月13日。
この水が抜けていく様子を
観察しようというわけです。
ジーッと見てても
すぐには抜けないので
翌日まで待つことにしました。
24時間後、清梅焼の水がない
素焼きの鉢に水が染みているのが分かりますか?
清梅焼は色が濃くて分かりにくいですが、
水がほとんどなくなっています。
時刻は12時36分。
日付は2017年8月14日。
ちょうど、1日経った状態です。
通水性は素焼鉢の17倍だった
鉢を見ていても分かりにくいので
残った水をメスシリンダーに移してみました。
左が素焼鉢:95cc
右は清梅焼:15cc
その差が80ccです。
清梅焼の鉢に入れた水は
いったい、どこへ行ったのでしょう。
なんて、言うまでもなく
鉢の外に抜けていったのです。
夏ですから蒸発したのも
少しはあるでしょうが。
素焼鉢の通水性は:5cc/1日
清梅焼の通水性は:85cc/1日
85÷5=17
という結果です。
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通水性が良いということは通気性もよい
怪長は鉢の材質のことは分かりませんが、
素焼鉢は700~900度で焼くそうです。
清梅焼は1230度だそうです。
焼く温度が低いと通気性が良い
といわれていますが、
清梅焼は高温で焼いても
遥かに通気性が良いということになります。
通気性が良いのに乾きにくいのはなぜ?
先に答えを言いますね。
水盤から水を吸い上げるからです。
‥‥‥‥
‥‥‥‥
「当たり前だろう!」
と思いましたね。クックック ( ̄▽ ̄)
水盤に水を張っておくと
夏でも乾きません。
通気性が良いので、
水は蒸発し、新しい水を吸いあげます。
すると、根に酸素が供給され
「いつも濡れているのに根腐れしない」
ということになります。
水盤を使わなかったら?
先に答えを言いますね。
乾きにくいです。
‥‥‥‥
‥‥‥‥
「うそだろ~」
と思いましたね。クックック ( ̄▽ ̄)
怪長は怠け者なので
素焼きの鉢ではなく
駄音鉢(だおん鉢)を使います。
だおん鉢は素焼鉢ほどではありませんが
乾きやすいです。
でも清梅焼は
水盤を使わなくても
だおん鉢より乾きにくいのです。
ことし1年、実験しました。
不思議でした。
写真のカラマツを植えた鉢が
清梅焼です。
ほかのだおん鉢が乾いても
清梅焼にはいつも、少し水分が残っていました。
その理由が
この実験で明らかにされました。
こちらの記事をご覧ください。
北見工業大学の分析結果です
吸水鉢「清梅焼」の驚異的な秘密が明らかに<最新作品の一覧も>

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