夏に伸びる黒松実生100本軍団<実況中継10>

オホーツクの黒松実生100軍団は夏になってグンと伸び始めました。発芽から6カ月。枯れたのは1本もありませんが、生長に差が出てきました。軸切挿し芽は1本だけ異常に伸びているのがいます。発芽後に曲がりをつけたのが一番伸びが早いです。ということで現在の状況をお伝えします。
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目 次
軸切り挿し芽のポットは1ヵ月で1センチほど生長
▲軸切り挿し芽のポット
2017年1月に軸切り挿し芽をした80本のうち3本は本州に修行に出ました。
残る77本は全員元気です。
この1ヵ月で1センチほど伸びたでしょうか。
中に1本だけ急に大きくなったのがいて、ほかの軸切り挿し芽の2倍ほどあります。
なんでこの1本だけ伸びるのか‥‥怪長にはよく分かりません。
根がたくさん出ているのか‥‥、それとも、肥料の効きが良かったのか。
同じように育てているのですが、黒松らしい硬くて強い葉が伸びています。
素焼きの鉢にうつした2本との差はほとんどなし
▲素焼きの鉢にうつした軸切り挿し芽
前回、6月19日の記事
黒松の軸切り挿し芽うまく根がでました<実況中継9>で紹介した軸切り挿し芽の2本は、素焼きの鉢に植え替えました。
素焼きの鉢は通気性が良いので根が良く伸びます。が‥、今のところはポットと比較して大きな差は出ていません。
まだ、根が増えていないのかもしれません。
少し背が高く見えるのは、植えつける時に根の際まで用土の外に出しているためです。
曲がりをつけた黒松は力強く伸びる
▲軸切りをしないで曲がりをつけた黒松
▲軸切りも曲がりもつけずそのまま伸びた黒松
曲がりをつけた黒松は、本葉が出て間もなく、生え際から倒すように曲がりをつけました。
どんどん大きくなるので、
押さえていた「U」字型のアルミ線は浮いてしまって五葉済みとなりましたが、曲がりはしっかりとついています。
この曲がりが将来幹の立ち上がりの味になるかどうかはわかりませんが、曲がりをつけた黒松は明らかに生長が早く、力強いです。
下の写真は、曲がりをつけずにそのまま、真っ直ぐ育った実生黒松ですが、なぜか伸びるのが遅いです。
春蒔きの実生もすくすく育つ
▲春蒔きの実生苗。軸切りなし。
今年4月に蒔いた実生苗です。
3カ月で本葉が出そろって来て元気良く育っています。
秋まきで室内越冬した実生100本軍団と比べると、軸が太く丈夫ではありますが、まだ力強いとまでは行きません。
夏はもうすぐ終わって秋が来る
オホーツクの夏は8月10日くらいまでです。
お盆になるともう秋の気配がしてきます。
9月に入ると気温はグンと下がり、9月の中旬から紅葉が始まります。
ということは、黒松の生長も9月に入ると終わりに近いわけです。
黒松実生100本軍団はどこまで生長できるのか。
黒松が自然の中で生きられるな北限は道南の黒松内町あたりまで。
それ以北は黒松はほとんど見かけません。
オホーツクではオウシュウクロマツなら育つといわれていますが、黒松はありません。
冬の乾燥した冷たい風に耐えられないからです。
ところが、黒松の兄弟ともいえる錦松は、怪長の庭で冬を越しています。
その違いは雪にあります。
庭の錦松は冬の間、雪に埋もれて冷たい風を直接受けることはありません。
黒松実生100本軍団を外で越冬させるかさせないか、
思案中ではありますが、何本かは屋外越冬チームを作ることになりそうです。
この続きはこちら
大きくなったオホーツクの黒松101本軍団の秋<実況中継11>
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