通気性、排水性、保水性、保肥性の違いって?

 

今日は、通気性、排水性、保水性、保肥性について
どう違うのか、解説します。

前回、ミニ盆栽通信第2回では
赤玉土がこの4つの性質に優れている
というお話をしましたね。

でも、通気性と排水性はどうちがうの?
それに、保水性と保肥性の違いは?

そんな疑問が湧いてきませんでしたか?

怪長は初めのころ
通気性と排水性は同じ
保水性と保肥性も同じ‥‥と思っていました。

でも、良く調べてみると、違うんですね~。

その違いが分かると
盆栽の用土が何を重要視しているかが見えてきます。

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通気性と排水性はどう違う?

では、それぞれの違を明確にしましょう。

まず、【排水性】です。

排水性とは、水が抜けやすいかどうか、です。

花崗岩のようないわゆる石を鉢に入れたとします。
水はあっという間に抜けていきますよね。

これは排水性が高いということです。

次に、【通気性】ですが、

通気性とは、酸素を根に十分供給できるかどうかという
性質のことです。

排水性とよく似ていますが、
根に酸素を供給できなければ
通気性が良いとは言えません。

では、どういうのが通気性が良いのかというと、
粒と粒の間の隙間が多いと通気性が良くなります。

・粒がある程度、小さいこと
・粒の一つひとつがデコボコしていて角がある
・気孔のような細かい穴があいている

粒が大きいと隙間が大き過ぎて
排水性には優れますが、乾いてしまって
根に酸素を供給できません。

粒が小さいと、隙間は多くなりますが
排水性が劣ってしまいます。

このため、ふるいにかけて、
微塵を取り除いたり粒の大きさを分けたりします。

とても似ている保水性と保肥性

次は【保水性】と【保肥性】ですが、
これはとても良く似ています。

保水性とは、水を保つ力
保肥性とは、肥料成分を保持する力

です。

粘土や有機質成分の高い土で高いので、
黒土や腐葉土、ピートモスは保水性、保肥性に優れています。

バーミキュライトは鉱物を加工したものですが、
これも保水性と保肥性が高いです。

どちらも、とてもよく似ているので
同じと考えてもいいのですが、

ゼオライトのように
保水性はそれほどでもないのに
保肥性の高いものもあります。

こうした性質を
盆栽の用土に置き換えて考えてみましょう。

用土の粒の大きさをすべて3ミリと仮定した場合の
性質別ランキング(怪長の独断ですが‥‥)は?

【排水性】
①花崗岩(大粒の砂)
②軽石(火山礫・富士砂)
③赤玉土‥‥‥‥弱酸性
④鹿沼土‥‥‥‥酸性

【通気性】
①軽石(火山礫・富士砂)
②赤玉土‥‥‥‥弱酸性
③鹿沼土‥‥‥‥酸性
④花崗岩(大粒の砂)

【保水性・保肥性】
①黒土
②腐葉土
③バーミキュライト‥‥‥‥アルカリ性
④くん炭‥‥‥‥アルカリ性

おおざっぱですが、
こんな感じです。

赤玉土と富士砂と花崗岩の
保水力をテストした記事があります。
参考になると思います。

盆栽の保水力ってどれくらい?|赤玉土・富士砂・花崗岩を比較

用土が最も重視するのは通気性

すでにお気づきになっているとおもいますが、

盆栽に使う用土は、
通気性、排水性を最も重視しています。

赤玉土、鹿沼土(ツツジ・サツキ向け)
軽石や富士砂を使うのは

第1に通気性・排水性
第2に保水性

ということになります。

水は乾いたらあげればよいし
肥料も固形肥料(置き肥)や液肥で補えますが、

根の健康と生長に最も影響のある通気性は
人間の手ではどうしようもなく
用土にお願いするしかないわけです。

粒の大きさや保水性のバランスを試しながら
配合を工夫していくと、
盆栽上手になれますよ。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

質問・回答コーナー

【Q】植え替えの時に残った古い用土は再利用できるのか?
【A】盆栽には使うことはできません。

怪長も初心者のころ、
植え替えした時の古い用土を再利用できないか
先輩に聞いてみたことがあります。

先輩は困った顔で「う~ん」と言いながら

「焼いて雑菌をなくしてからなら‥」
と言いかけて「やっぱ、ダメだね」。

使い古した用土は
排水性、通気性が衰えています。

それに、雑菌、不要な有機物が多いので
再利用はとても難しいです。

怪長は、庭の隅の地面の上に
古い用土の置き場を作って
枯れかけた盆栽を鉢から抜いて
置いておくようにしています。

意外に復活するものです。

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Comment

  1. 匿名 より:

    保水性と保肥性を同様に扱うのはいかがなものでしょう?
    保水性は物理的に吸水しておく力のある用土、保肥性はマイナスの電荷を帯びている用土です。保肥性が高いというのはプラスの電荷の肥料分が保持されやすいという意味です。
    それを測る数値として、陽イオン交換容量(CEC)というものがあります。

    • 怪長 より:

      コメントありがとうございます。
      専門家の方ですね。
      もしよろしければ、もう少しわかりやすく書いていただけると助かります。
      よろしくお願いします。(^^)
      怪長

コメント

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