赤玉土はなぜ用土に向いているの?

 

前回のミニ盆栽通信第1回は
「畑の土を鉢に入れるとなぜダメなのか」

というお話しでした。

畑の土は粒が細かいために
水はけ、通気性が悪くなり
根を弱らせる原因になるからです。
畑の土が悪いのではなく、
鉢に入れるとうまくいかなくなる
ということでしたね。

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盆栽をしている人なら「必ず使う」赤玉土

なぜ、みんなが使うのか書いてみました。

それと、いただいた質問の中から
「豪雨の時に鉢の用土がこぼれないようにする方法は?」
についてお話しします。

赤玉土が用土に向いているのは
保水力・保肥性、排水性・通気性の
いずれも優れているからです。

肥料成分を含んでいないので、
虫や菌が繁殖していない無菌状態の清潔な土。
赤玉土は弱酸性です。
日本の土壌も弱酸性なので
盆栽にする木も弱酸性を好みます。

このため、みんなが基本用土として
使っているんですね。
怪長も赤玉土がどんな特徴を持っているかなど
知らないうちから赤玉土を使っていました。

みんなが使っているので
「赤玉土は盆栽の土」と思っていました。

関東ローム層から採出される赤玉土

関東ローム層ってなに?‥ですよね。
関東平野の西側にある富士山、北側の浅間山など
関東を囲む火山から噴出した火山灰が堆積した地層です。
この地層は鉄分が含まれているので、
地層も鉄分が風化した赤褐色をしています。

もともとは細かい粒の粘土質の赤土ですが、
赤玉土は、この赤土を乾燥させてふるいにかけ
微塵を取り除いて粒をそろえてあります。
粒の大きさは、
1~2mm、3~4mm、5~6mm。

これが、ひとつの袋に入っているので、
購入した後はふるいにかけて用途別に分けておきます。

5~6mmは底土用
3~4mmは植えつけ用土
1~2mmはミニ盆栽用

怪長は1~2mmを使うことが多いのですが、
粒が小さいほど通気性・排水性が弱くなるので
火山礫(軽石)を4割ほど混ぜて使います。
赤玉土がないと
どうやって用土を作るか悩んでしまうほど
重宝しています。

赤玉土にも弱点があるのです

時間が経つと粒が崩れて小さくなり
排水性、通気性が悪くなっていきます。

植え替えをしないでいると、
いつの間にか、赤土に戻ってしまって
水の吸い込みが悪くなったりします。

特にオホーツクのように冬に凍結する地域では
冬を越すと粒が壊れていることが多いのです。
そうなってくると、
畑の土を鉢に入れたのと
似たような状況にります。
1、2年で植え替えをしていれば
ほとんど問題はありません。

毎朝、水をやっていると
吸い込みが変化していくのが分かりますよね。

「早く植え替えしてくれ~」と
木に言われるているような気がして
せかされた気分になります。
時間が経過しても崩れなければ
通気性、排水性が安定して保たれるに‥。

赤玉土の質の変化を改善した硬質赤玉土

「焼き赤玉土」とか「上質赤玉土」と呼ばれたりします。

600~900度で焼き固めてあるので
崩れにくく、通気性・排水性が変化しにくいのが特徴。
すこし価格が高くなりますが、
崩れないのは魅力ですよね。
ただ、中にはアルカリ性の硬質赤玉土もあるので
購入するときは確認するのを忘れずに。

質問・回答コーナー

【Q】豪雨の時に鉢の用土がこぼれないようにする方法は?

【A】怪長がやっている方法は富士砂の大粒を化粧土代わりに乗せています。

この10年は、豪雨が頻繁に起きるようになりましたね。

大雨が降った日は
会社から帰ってみると、用土の3分の1くらいが流れて
根がむき出しになっている鉢もあるので慌てて用土を補充します。

用土を補充すると、とりあえずホッとしますが
水の吸い込みが具合が分からなくなってしまいますよね。

そこで、ふるいにかけた4、5mmの富士砂を
化粧土代わりに乗せています。

富士砂は重さがあるので集中豪雨でも
それほど飛び散りません。

2~3mmだと雨に弾かれてしまいますが、
4~5mmだと大丈夫です。

あまり厚く乗せないで
表面の1層だけにしておけば、
水の吸い込み具合もわかるので、
最近はもっぱらこれで豪雨対策をしています。

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